気軽に話そう図書館夜話 第0回「エンタメと図書館~映画、ドラマでどう描かれてきたか?~」(2023/09/25)
図書館と聞けば、誰もが、本がたくさん並んでいる空間を思い浮かべるかと思います。本を借りたり、勉強をしたり、静かで安心して過ごせる図書館は、そうした読書や自習といった従来の目的だけでなく、まちづくりや交流拠点、地域コミュニティーのハブとして、多くの方に利用されています。
図書館といっても普段多くの皆さんが利用している公共図書館(いわゆる税金で運営されている図書館)や、学校図書館、大学図書館、そして最近、民間の団体や事業者が運営している新しいタイプの図書館も増えています。
こうした図書館について、研修会や講演会という固い内容ではなく、様々な面白い方をゲストに呼んで、図書館という器をベースに、夜な夜な語り合おうというイベントです。
本のことだけでなく、まちづくりやコミュニティーなど、多様なテーマで学び合う場を作り、それを起点に「人と本の緩やかな空間」の可能性を考えていければと思い企画した「図書館夜話」の初回報告です。
1.概要
時間:19:00-20:30 →20:50まで延長
会場:THE6 3F ワークラウンジ
ゲスト:仁上 幸治 (にかみ・こうじ)
図書館サービス計画研究所(略称 トサケン) 代表 。
早稲田大学図書館司書、帝京大学総合教育センター准教授を経て現職。
私立大学図書館協会企画広報研究分科会代表、日本図書館協会図書館利用教育委員会委員などを歴任。論文・講演録多数。講演数は400回目前。記念パーティの企画を準備中。
図書館サービス計画研究所(略称 トサケン):図書館界の知恵袋を目指す開かれたバーチャル研究所。会費なし義務なしの自由参加。興味本位の快感原則重視で全国各地で勝手に支部などを名乗って研修会や勉強会、交流会などリアルとオンラインの両面で自主活動を展開中。
トサケンホームページ https://sites.google.com/site/tosaken23
主な著書『図書館員のための PR 実践講座 味方づくり戦略入門 』(樹村房)
仁上幸治ホームページ https://sites.google.com/site/nikamik23参加:20名 ※申し込み24名
懇親会:13名 ※会場:花みょうが
2.資料
以下のURLよりダウンロードできます。
https://drive.google.com/drive/folders/1KSJI2kI9Yu74_dvRNFmNsorpFG5lPXjq?usp=sharing
3.アンケート結果(回答数18名)
参加者20名 回答18 回答率90%
満足度5点11名、4点6名、3点1名
満足度平均値 4.56
CM,ドラマに描かれた図書館員のイメージをオモテに出してくれてとてもおもしろかった。
図書館員たちのことを考えたことがなかったので、いろいろ気づきがありました。庄子さんの司書姿や仁上さんのキャラクターが印象に残りました。
自分だけではぜったいに知りえなかった映像作品、そこで図書館職員がどう描かれているのかのぞくことができたので。
海外の図書館員のとりあげ方は興味深かったです。
図書館の事を知らないことが多く、多くの情報を得ることができました。
おもしろい切り口のイベントでした。
普段、私がしなかった図書館職員側からの視点は、今度図書館を考える上で大変参考になった。
久しぶりの仁上ぶし。もう少しいろいろ見てみたかったです。
あまり問題点として意識はしていませんでした。なるほどと思うことが多く、とても有意義な時間をいただきました。
以前に今回のテーマに似た論文を読んだことがあったのですが、自分以外の誰かの意見を聞くというのは初めてだったので、とても新鮮でした。
非常におもしろい内容で、あっという間の時間でした。今後の意識のもち方に参考になりました。
皆さんの話(意見)が聞けたのが良かったです。
図書館のことを考えるきっかけとなりました。
参加者ひとりひとりの感想きけたのもよかった。フランス映画みたかったです。(あとで資料から見てみます)
仁上さんの視点が大変おもしろかったです。もっと聞きたかったです!
思ったのとちがってとっても楽しかった。視点がおもしろかった。
とても面白かった。もっと時間あるとよかった。
本日の感想や今後開催して欲しい企画
本や図書館に関するイベント。
また別な切り口から図書館について考える企画があったら教えてください。
とてもたのしかったです。雰囲気がやわらかくて、いろいろな方とお話のできる場はあまりないので、うれしかったです。仕事する上で、相手へあたえる印象のコントールをもっと意識しようと思いました。
次回は2時間以上ないと時間が足りなそうですね。貴重なお時間ありがとうございました。
図書館司書の方へのステレオイメージの刷新を考えてみたいと思いました。空間としての図書館イメージを変えた例を聞いてみたいです。
どうもありがとうございました。図書館は、好き嫌いは別として、国民みんなが知る施設なのでエンタメとも親和性が高いのでは。
図書館のあり方、今後向かっていくべき場所についてお聞きしたい。
流行病がまだあるので難しいですけど、お酒飲みながらの会だと口がゆるんで楽しく発言できそうです。
サードプレイスとしての図書館(大学図書館)
今回のような図書館に関する企画をまた聞きたいです。
本と人のつながりが生まれるイベント等
今日のような映像全部見たい。
人前でしゃべるの苦手なので、飲みながらいきおいにまかせて(?)しゃべるって体験してみたいです。
人好き本嫌いなので逆に本についての意外な視点がとてもおもしろかった。
今後も同様のイベントに参加したい。
図書館員の社会的地位の向上•確立(給料形態や職場環境など)をより力強く意識づけするために、昨日のような切口で語り始めるのは面白いなと思いました。要は仁上さん、怒ってるんだもの。最後の最後にそれがわかったけど。怒れる事を難しい顔して語り合うんじゃなくて、心が柔らかくなる雰囲気の中で共有し思考する。そういうことをしてきた方なのだなと感じました。そして、そこから先の話を聞きたくなりました。ステレオタイプとして単純化された人物として扱われた実話(来館者に/職場内で)その扱いによる弊害実話その扱いにどう立ち向かっている?立ち向かえないでいる?などなどそれと、みなさんが理想とする図書館ってどんなとこ?とか図書館員像ってどんな?とかどうして図書館員になったの?とか人に情報を手渡す技術についてとかドラッククイーンの読み聞かせって日本(の図書館)でもやってるの?とかいろいろな話をまた聞きたいです。あと、目録カードつくったりする中で、分類のことをちょっと知れたのも面白かった。運営側へ入れてくれて、ありがとうございました。
4.講師からのメッセージ
参加者のみなさま
仁上です。こんにちは。
先月の「気軽に話そう図書館夜話」にご参集いただきありがとうございました。
ALAしおりと引き換えの(笑)参加者事後アンケートにもご回答いただき深甚感謝です。
集計結果を拝読しました。予想以上の高評価でうれしいかぎりです。たくさんのコメントに参加型イベントの趣旨がしっかり伝わったことが読み取れました。時間切れが残念でした。フロアのみなさんももっと語りたい様子でしたので、限られた時間内で映像を何本投影できるか、絞り込んだつもりでしたが、やっぱり全部は無理でしたね。自分自身の欲張りぶりを反省です。m(__)mご要望があれば、映画編、ニュース編、バラエティ編などで続編も可能ですね。できれば、アルコール可でもっとゆっくり語り合える雰囲気だとうれしいです(笑)。ともあれ、「気軽に話そう図書館夜話」の第0回の露払い役にご指名いただき、光栄でした。終わってほっとしております。夜話シリーズのご発展を彼方より応援しております。ありがとうございました。
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