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福徳岡ノ場という地名

遥か南の海で海底火山が噴火し、新島が出来たという。


波の浸食作用は相当のものらしく、島がそのまま定着するかは分からないようだが、とりあえずこの「福徳岡ノ場」という地名、非常に面白い地名だ。

昨今のネット情勢なら、こういう地名には諸説が大量に蔓延っている筈・・・と思うも、中々由来というのは出てこなかった。

結論からいうと「由来は船の名前から来てそうだが、確証は得られなかった」である。

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地質ニュースという過去に刊行されていた地学専門誌の内容がPDFで公開されており、この中に由来に近づけそうな記述がある。


>福神岡の場の海底噴火情況

という記事の中に、以下のような記述がある

無題

釣り場(漁礁)を発見した功績を讃え、船の名前を海域名(地名)とした・・・というものである。

ここで出てくる「福神岡の場」は、名前は似てるが「福徳~」とは別の場所である。

近隣には「海徳場」「海神場」「海星場」「福一場」「日吉岡の場」などがあると記され、この中に「福徳岡の場」も含まれている

※「の」「ノ」は表記ブレと思われる。同じく昨今噴火が激しい「西之島」といい、どの表記が正しいのか・・・?

「船の名前から命名した」と言われれば、どれもこれも船名になってても不思議ではないような感じである。先程の記事には「日吉丸」の名前も出ているので尚更・・・残念ながら「福徳丸」の名は出ていないため、確証には至れなかった。

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海域の名前(というか釣り場の名前か)は、「○○場」の他にも「○○根」というのがある。根がかりするという表現もありますね。こちらも中々面白そうなのであるが、海域の地図は中々目にする事がない。調べてみたら底が深そうである。海だけに。

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以上






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