ICT教育について


おそらく10年後には、ICT教育という言葉自体
なくなっているのではないかと思います。

それはタブレットなどのIT機器が教材の一つ
として当たり前に使われているようになって
いるということが予想されるからです。

事実、一部の学習塾や予備校、私立学校では
そのようになっています。だからといって、
タブレットを介した教材や学習が中心に
なっているかといえば、決してそのような
ことはないです。

10年後の義務教育でも同じような姿で
もっと端的に言えば、今使われているような
使い方以上の使われ方はされないだろうと
いうのが私の予想です。


理由は2つです。
1つ目は、学習者側にとってそれほど
便利なものではないからです。
紙の教材や対面式の学習のほうが
理解しやすく、学習しやすいからです。
検索や画像を見るといったことは便利
でしょうが、そいうった活用の仕方は
すでに現在でもなされており、そこから
なにか効果的な使われ方はないと
思われます。

2つ目は、指導者側にとってもそれほど
便利なものではありません。
ICT教材として作成したものをストック
しておいたとしても、10年の間に
教科書が変わり、学習内容にも変更が
加えられるだけではなく、OSの
バージョンアップにより、そのまま
使えないような教材も少なからず出て
きます。
そうなると、多少、転用できるとしても
完全な使いまわしができないことが
思っている以上に多いと思うからです。


学校は非常に変化を受け入れにくい組織
です。本当は便利になっていくはずの
技術革新に対しても中途半端で現場任せ
は変わりにくいでしょう。


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