【オーレンジャー】第35話~第36話
第35話「過激な爆弾野郎」
バッカスフンドの死を受け、悔しさをエネルギーに変えて地球を破壊しようとするブルドント。ヒステリアの励ましを受けながら月面基地のミサイルをすべて地球へ向けてぶっ放すが、いまいち精度がよくないのはご愛敬。そこへまるで迎撃ミサイルのごとく、地球方面から一直線に玉座の間へ飛び込んできた者がいる。人間大砲ならぬロケットミサイルマシン獣、ボンバー・ザ・グレートである。
不発弾のせいで身動きが出来ない少女を助けるため、ひとりミサイルの解体に挑むオーピンク。ほかのメンバーはバラマンモスの攻撃からピンクたちを守り、援護する。エリート軍人ともなると爆弾処理も出来ちゃうのだなあ。オーレンジャーの高スペックが有難い。
ボンバー・ザ・グレートの出現であっさり手のひらを返したアチャとコチャは、すっかり彼の熱烈なシンパと化している。バラマンモスも含め、バラノイア帝国民、みんな時流の見極めが早いな! よほどバッカスフンドに人望が無かったのか、あるいはブルドントとヒステリアについて行っても未来はないと見限ったか。「ボンバー・ザ・グレート命」の幟はあたかもアイドルの親衛隊のようである。確かに全国王よりはスタイリッシュな曲線美をお持ちだからなあ……というのは冗談で、それだけ短期間で燃え上がるように心酔している(あるいはそのように振る舞って取り入ろうとしている)のだろう。
第36話「オナラに直撃!」
新たなお助けロボ・タックルボーイ、堂々登場の巻。ジャイアントローラーを彷彿とさせるタイヤのようなデザインだが、『アキバレンジャー痛』で赤木信夫も言っていた通り、「ボーイ」と付く味方ロボはちょっぴり小柄なのがお約束。オーブロッカーの肩にひょいと乗っている様子はまるできょうだいのようで微笑ましい。
そのタックルボーイだが、どうやら彼はかなりの秘蔵っこらしい。参謀長が発進の号令をかけるまでは、姿どころか噂ひとつ聞こえてこない情報統制の徹底ぶり。
バラスカンクと初めて心が通い合った瞬間であった。まさかこんな形でバラノイアと歩み寄れる日が来るとは(?)。
来たる戦いに備え、長い時間を旅してやってきたリキとドリン。オーレンジャーの活躍もあり、今のところは平和な時間を享受できていそうで何よりである。パクちゃんもちゃんとゴミをくわえようとしていて偉い!
そして、バラスカンクの恐ろしいガス攻撃に打ち勝てたのもリキ=キングレンジャーの力による。レッドと同じ轍を踏まぬよう、どうしても慎重にならざるを得ないオーレンジャーたちであったが、キングレンジャーは竜巻のように回転する技「キングトルネード」を用いることで、ガスに触れないままそれを跳ね返すことに成功。この一撃がバラスカンク攻略の糸口となり、オーレンジャーたちは勝利を収めたのであった。面目躍如!
まあ、あれだけバーロ兵を量産できるほどの資源やエネルギーはあるので、いくら宮殿が壊れたところでいくらでも直せるのかもしれない。主人が変わるのだからリフォームしたっていいわけである。ボンバー・ザ・グレートの趣味が反映された新たな王宮、それはそれで見てみたい所だ。
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