見出し画像

謎制作初心者の「無理をしないゲムマ出展」

この1年は、個人制作に力を注いだ年でした。
オトシゴラボというX(Twitter)で、謎やウミガメのスープを不定期で出題し、ゲームマーケット2023春・秋の2回のイベントに出展しました(両日とも土曜日のみ)。
謎・ボドゲ制作初心者がゲムマ出展までに行ったことをまとめます。

迷えるゲーム制作者にとって、少しでも参考になるものがあればと思いまとめました。


私について

  • デジタル寄りのデザイナー、冊子制作の基礎知識はある

  • 30代

  • 仕事は比較的時間のコントロールは効く(時期によってまちまち)

もともと、仕事以外でも何か作りたい、デジタルサービスでなくて紙など何か形に残るものを作成したい、好き勝手な制作がしたいと思っていました。
そんな中、客として参加したゲームマーケット2022秋で、「ここに参加してみたい!」という思いになりました。
帰ってすぐXのアカウントを作成し、謎やウミガメの出題をすることを決めました。

制作スタンス

「無理をしない」こと

=手を抜く、という訳ではありません。
限られた時間や予算の範囲で、たくさんの人が楽しくなるものをつくりたいと思いました。
幸いにもこれまで副業で得ていたお金は少しあったので、その資金を元手に冊子制作をすることに決めました。
また、どうしても無理な時はXの謎投稿を遅らせたり休んだりということもしていました。作り手が元気でないと元気な謎は生まれません…。

つくりたいものを作る

せっかくなら自分の好きなように作りたいと思い、デザインはレトロな雰囲気作りを重視しました。
(とはいえ、わかりやすさを最優先したのでそこまで色は強く出なかったかもしれませんが…)
余談ですがゲーム自体の軽さや値段等の要因もあったかもしれませんが、男性人口の多いボドゲ界隈の中で、弊サークルの購入者は女性の割合が多かったように感じます。

謎制作初期にやったこと

作りたいものが決まった。けれど謎制作に関してはど初心者。
そこでまずは数をこなすことにしました。
ちょうど時期的にも12月だったので、アドベントカレンダーに参加しました。

https://adventar.org/calendars/7456

本来IT系のアドベンドカレンダーは複数人で記事をリレーしていく形式が主流ですが、全て自分で作成することで発破をかけました。
アドベントカレンダーが終わっても、週に3日は謎解きの日、金曜はウミガメのスープの日、と決めてXでの出題を行いました。
そうこうしていくうちに少しずつ謎やウミガメ制作の感覚を掴めるようになってきました。

制作したゲーム・狙ったポジションについて

実際にゲームマーケットに出展するにあたって、なぜウミガメのスープの問題集を制作することになったかを話します。

作りたかったから

これ以上でも以下でもありません。ウミガメが好きだったので形に残るものを作成したかったという気持ちがあります。
とはいえそれだけではないので、以下考えたことを書いていきます。

予算の問題

仮に全く売れなかったとしても、痛くならない程度の出費にしたいと考えました。
そうなると小さいサイズの冊子やポストカードの制作だったらできると考えました。
詳しい収支の公表は控えますが、2023春+デザフェスで少し赤字、アナログゲームフェスタ+2023秋で黒字化しています。ブースのPOPやレイアウトなどの準備も入っているため、どうしても初期投資はかかりました。

一人でできる量の範囲

一人での制作なので、戦略性の強い面白いゲームは作れません。
そして多少の赤字は覚悟していても、あまりにも売れないのも心が削られてしまいます。
なので、既にプレイヤー人口も多いウミガメのスープの看板を借り、問題集を作るという方向に進みました。

狙ったポジション

たくさんのサークルの素敵なゲームが並ぶ中、無名の初心者が参入することになります。
なので価格帯は低めに設定し、「ついで買い」くらいで購入していただける想定で作成しました。
他のサークルのゲームがステーキやパスタだとしたら、私はコンビニスナックのような立ち位置を狙いました(ゲームの軽さ・価格ともに)。
実際、どのイベントでも始まってすぐの時間ではなく、お昼過ぎの13-14時あたりが一番売れ行きが良かったです。

イベントまでの準備

ゲームの宣伝

使えるものは全部使いました。
X、Facebook、ゲムマ公式サイト、ゲムマ公式ブログ、ボドゲーマーさんなど掲載していただけるメディアなど…
イベント前1週間は毎日ツイートをするようにしました。似たようなツイートばかりでしたが、多くの人に届けるためには繰り返し宣伝したことで多少なりとも効果は出たのかなと思っています。

予約について

Googleフォームで受け付けていました。
当日の在庫管理や売れ行きの確認のため、何かしらあったほうが良いと感じました。

イベント当日

人員

友人にお手伝いいただいて二人体制で行いました。
一人でもブースを回すことはできますが、お会計の時や複数の方がいらっしゃった時などはどうしてもバタバタしてしまうので、居てくれるに越したことはないです。

ブース設営

試遊なしの一番小さいブースです。
設計図・実際の写真はこんな感じでした。

売り子さんへの説明用に書いたもの
実際のブース


売っているもののサイズが小さいので、吊りPOPを設置、ポストカードを立てかけて置くなどして、高さを出し遠くからでも目につく設計にしています。
商品を拡大印刷した手持ちのパネルを用意しました。これがあることで売り子が手持ち無沙汰でなくなるというメリットもありました。
使用したのは主にコンビニプリントやダイソーのパネル系がほとんどでした。
敷き布に関しては、同人即売会用のものもあるので、気になる方は探してみるといいかもしれません。
http://anonuno.shop-pro.jp/

チラシ

チラシはゲムマ春は300部程度(1週間後のデザフェスと合わせ500部)、秋は250部程度刷りましたが、250部では少し足らないくらいでした。
チラシ表面にはお品書き、裏にはウミガメのスープの遊び方について記載しています。待ち時間に見てもらう想定で作成しています。

声かけ

無理に大きな声で呼びかけたりはしていませんが、
見ていただいた方には立ち上がりある程度の商品の説明はするようにはしました。

その他考えていたこと

Xの運用について

Xのアカウントについてはあまりパーソナライズなところを出さないようにしてきました。マスコットキャラクターのような存在もあえて作成していません。
初めはコンテンツだけでファンがつけられるよう、自分の問題作成力を高めていきました。

これからについて

元々予定もありゲムマ2024春には出展しません。
そして他で制作したいことも出てきているので、謎制作はしばらくお休みする予定です。
ただゲーム制作におけるデザインやデザイン監修の依頼などは受け付けておりますので、何かありましたらXのDM等でご連絡いただければと思います!
オトシゴのスープⅡの在庫はまだあるので、そう遠くないうちに関東のどこかのイベントには出展すると思います。

まとめ

私一人ではこの程度の制作が限界かなと感じました。少しでも参考になれば何よりです。

この日記が迷える制作者の後押しになれば幸いです。

最後に少し宣伝を…
オトシゴのスープ等各商品はBOOTHで販売中です!気になった方はぜひ遊んでいただけますと幸いです!

https://otosigo-labo.booth.pm/

この記事が参加している募集

ゲームの作り方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?