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南スペインの旅⑥~真珠にまつわるお話

前回、アンティークジュエリーで人気だったのは、真珠や色石だったことをお話しました。

さて、真珠。


フェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」でも登場し、印象的な存在感を放っている宝石です。

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ちょっと脱線しますが、この彼女の巻いている青いターバン
作品が書かれた当時は現代のような絵の具が無く、

なんと、

宝石のラピスラズリをすり潰して
好む青を作成していたといいます。

この宝石、当時は 金またはそれ以上の価値 があったというから鼻血ものです。

AdobeStock_73244214(驚き)

芸術家のこだわりというのもは恐ろしいものがありますね。


さて、世界では真珠を含むジュエリーが大人気の中、長い間ジュエリーとは無縁だった国があります。


それが、 ジャパン! 日本です。


日本は、江戸時代の末期まで指輪やネックレス、イヤリングというものを使ってきませんでした

確かに和服にジュエリーというイメージはありませんよね。

現在でも和服には婚約指輪と結婚指輪だけでネックレスを付けることはありません。

しかし時代は変わり、日本人も洋服を着るようになり、今やジュエリーを当たり前のように身に着ける時代になっています。

洋服は、

ジュエリーを付けて初めて完成する物


という位置づけからくるようです。


しかし、例外なのが喪服(洋服)の時。


喪服には 「真珠」 というイメージないですか?

マナーだから。 

それで納得をしていたけれども、せっかくなのでこの機会に調べました。


真珠は古くから涙を象徴する宝石とされ、「月のしずく」「神の涙」などと呼ばれてきたそうです。
そのため、故人の死を悲しむ気持ちを示す意味で、喪服に真珠のネックレスを身に着けることが認められているそう。

さらにイギリスのチャーチル元首相の葬儀でエリザベス女王が身に着けていたことから、喪服に真珠のネックレスを着ける習慣が広まったとも言われています。
(エリザベス女王の影響力すご・・・)

また、真珠の形が仏教の数珠の形に似ていることも由来しているとか。

知らなかった。


さらに、

ネックレスが長く胸元にぶら下がっているのは、「不幸と悲しみが長引く」と連想されるのでNG

2連で着けるのも不幸が重なるからNG。

黒やグレーの真珠は暗いから喪っぽいイメージだけど、実は「ファッションジュエリー寄りの扱い」だからNG。


真珠の大きさも小さめだとカジュアル、大きいと華やかになってしまうので、7~9mmが適当とされています。

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知っているようで知らないことが沢山あることに気づかされる今日この頃です。

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