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目頭にバナナが生えそうなほど嬉しかった話

みなさま、こんにちは。
株式会社シーフードレガシー 代表取締役CEO 花岡和佳男です。

シーフードレガシーでは毎月、事務所で全スタッフによる定例会議を行なっています。出張も多く基本リモートワークなので、全員が物理的に一つの場所に集まるのはこの月一回の機会のみ。

2月の定例会議終了後、残ったスタッフ数人と、いただきものの赤ワインを開け、最近嬉しかったことに話の花が咲きました。

と言うことで、今日の記事は、私が最近特に嬉しかったことについて綴ります。

シーフードレガシーの事務所。中央の大机で、数名でワインボトルを開け盛り上がりました。

中学生時代の同級生と30年ぶりのe-再会

少し前になりますが、2022年7月。東京の自宅でオンランミーティングをしていた私のスマホに、一通のメッセージが届きました。送信元はクアラルンプール日本人中学校で同級生だった友人。実に約30年ぶりとなるこのe-再会に、赤道直下の蒸し暑い思い出が、脳の奥から湧き出てきました。

中学生時代、その友人はいつもニッコニコ笑顔の人気者で、誰に対しても優しくて柔らかくて、常夏の太陽のような存在でした。その頃の毎日といえば、休み時間の度に校庭で遊び、校外学習では熱帯雨林に建つロッジで、蒸した夜に巨大ヤモリのような生き物が出現してきて驚いてのたうち回ったり、週末は炎天下のプールで一日中はしゃいだり。……ああ、懐かしいな。

クアラルンプールでの中学生時代。友達と過ごす楽しさと、目標や存在意義を見い出せないモヤモヤが混在する毎日でした。

息子の人生設計の役に立つ背中になれているか

そのメッセージを受け取った2022年。私はもうイヤホンが耳の一部になってしまいそうなほど、オンラインミーティング全盛期。当時の私の仕事を「朝から夜までスクリーンに向かって大声で笑うこと」と表現した私の息子も、その時ちょうど中学生でした。

マスクで互いの表情が隠れ、校外学習はおろか週末に仲間と集まることさえも制限があり、友達との距離を詰めることが難しかった時代。さらに反抗期が来て親からも距離をおくようになり、親としては彼がどこかに心の拠り所を持てているか、心配な時代でもありました。

反抗期と書きましたが、とはいえ気分屋なところもあり、調子が良い時は週末に父子でサウナに行くようになったのもこの頃です。彼が自分の世界をすごい勢いで広げていることを知っては、私の応援したい気持ちも高まり、知らない彼の世界の話を聞くたびに好奇心を掻き立てられました。

夢や進路の話も。彼が描く未来は、もちろんまだ漠然としてはいながらも友達想いで、優しく、おしゃれ。そこに広がる可能性ってほんとに無限。私の仕事や社会起業家について聞いてきた時はとても嬉しくて、彼が自身の人生を設計する上で役に立つ背中であり続けたいと、改めて思いました。

嬉しくて目頭からバナナの木が生えそう

話を戻して、友達から届いた30年ぶりのメッセージ。もう最高に嬉しい気持ちになりました。

“花岡君、お久しぶりです!いつもFBで活躍ぶりを拝見しています。ぼくも最近までアメリカに7年間いたんだけど、息子が現地の小学校で海のサステナビリティについて学んだのち、自分でWEBサーチをして、ぼくのところに来て「パパ、ぼく大人になったらこういう仕事がしたい。」と見せてきた写真とページが、なんと花岡くんでした!”

友達から届いた30年ぶりのメッセージ。もう、読んだ瞬間に、涙腺の筋肉がその役割を完全放棄。

国際社会で道を拓く未来世代が自身の人生設計をする上で、私の背中に少しでも希望の灯りを見てくれたことに、ちっぽけな使命感ゲージが一気に満タンになりました。胸が高鳴り、その度に目頭が、スコール直前の熱帯雨林のように蒸されていきます。もう顔面が熱帯雨林すぎて、バナナの木が生えてきそうなくらい。ああ、これを書いていたら思い出してきて今またちょっと生えそう……。

嬉しくて感極まり、目頭が蒸されて顔面が熱帯雨林化。バナナの木が生えてきそうなくらい。

希望の灯りを見たのは誰か

この友達からのメッセージは、夢や目標や存在意義を見出すことに苦しんだ10代の頃の自分と、パーパスを胸に喜びを分かち合える仲間たちと邁進する現在の私、そしてその経緯とを一つの線に繋ぎ直してくれしました。

「これまでの全てが今に繋がっていて、今の歩みも未来へ続く。自信を持って、明日のための今日を生きようね!」

そんな、中学生時代の高くて軽快な彼の声が聞こえてくるよう。……あれ、これって私がサウナで息子と話していることと同じだ。励まして、巡って、そうやって世界は前進しているんだな。

もう一つ。「未来世代が、私の背中に希望の灯りを見てくれたことが嬉しかった」と先ほど書きましたが、実は逆で。むしろ私が、彼らに希望の灯りを見せてもらっているように思います。

この記事で複数回書いた「背中」だって、自分の背中を未来世代に見せるといったような書き方をしましたが、これも本当は逆で、未来世代が大人になった時の社会をイメージして、そこにつながる道を私が拓こうとしているのが現状です。未来世代の輝かしい背中に、私が引っ張られ突き動かされているのです。

世代や時代が繋がり、正の連鎖で未来が明るみを増していく。私自身はその過程のほんの小さな存在ですが、「希望のトーチリレーを絶やさぬよう、自分の役割をまっとうしよう」「ブレずに精進し続けよう」。そんな覚悟がさらに強まるものだから、胸の高鳴りも目頭の熱帯雨林化も、いつになっても止まりませんでした。

胸の高鳴りも目頭の熱帯雨林化も、いつになっても止まりませんでした。

シーフードレガシーのクレド1:未来世代への責任

私が創立し運営しているシーフードレガシーは、「海の自然・社会・経済の繋がりを象徴する水産物(シーフード)を豊かな状態で未来世代に継ぐ(レガシー)」というパーパスと、3弦からなるクレドを軸に、事業や活動を展開しています。

今回、私の感情が大きく湧き立ったのは、その一つ目の弦が弾かれて鳴った音。この先も活動や事業の展開を通して、甘いバナナもたくさん作りたいし、それを多くの方々と共有していきたいと思っています。

【シーフードレガシー クレド1:未来世代に対しての責任】
自然環境や自然資本は人類共有の財産であり、未来世代からの借物です。私たちは、未来世代が豊かな自然の恩恵を受けられる理想社会のブループリントを描き、そこからのバックキャストにより事業や活動を計画します。未来世代に恥じない高い倫理観と高潔性の元に、公正かつ道義にかなった判断と行動を徹底します。

https://seafoodlegacy.com/


今日も、最後までお付き合いくださり有難うございました。



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