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北米獣医師、資格取得への道 #7 実技試験➀PSA


Preliminary surgical assessment: PSA

PSAは滅菌手技aseptic technique, そして腹壁切開/縫合の技術を見る試験で、モデル動物を使って行われる。test taker 3人につき、獣医師が1人、テクニシャンが2人くらいついて、常に目を光らせて失敗しないか見張っていてくれます。2回までは失敗していいんだけど、それ以上失敗すると失格になる。
Surgical prep, patient positioning, scrub, gowning, gloving, celiotomy and closure という項目で成り立っています。

私は落ちた!
Aseptic techniqueに関しては全く問題なし。一回もダメだしされなかった。最後、gloveの先を少し切っちゃったけど、ここで手袋変えてたら時間なくなると思って隠し通した。バレなかった。
ギリギリだけど、なんとか時間内に終わって、まぁ受かったかなって思ってたら、なんと落ちてた。
理由はabdominal wallにMonocryl を使ったから。
まぁVINとか見ると、not recommended って書いてあったけど、general practice ならけっこう高い確率で使ってるじゃん!って思った。落ちた理由はそれだけ…素直にPDSを使っておけば良かった。
もしかしたらre evaluation request するかも知れないけど、まずはFossum small animal surgery の本を確認してみないとな。
でも5th edition持ってない。誰か見せて欲しい…

他のスキルはちゃんと出来てたよ〜って試験官が言ってたから、なんかあんまり落ち込んでない。あとは恐怖のCPEを先延ばしにできるからかな。
今朝、試験受ける前は緊張してたけど、多分、次回は余裕だと思う。
多分ね…

いや、まさかsuture materialの選択で落ちるとは夢にも思ってなかったけど、まぁ、いいわ。
Saskatoon のvet school のスタッフ、みんなすごい良い人達で試験は受けやすかった。

ここからさきはもう完璧に自分用の次回への忘備録。

朝、6:30にビルの前で集合。みんなが集まるのを待って建物の中へ。そこから1番始めのグループは現場に連れて行かれ、それ以外の人たちは携帯を取り上げられてひたすら待つのみ。ビルの外へは一切出られません。
スクラブに着替えて、その後マスクとキャップを渡され、手術室とORで手順の説明。それが終わると3人ずつ少しずつ時間をずらしながらスタート。
まず、surgical site prep, solutionはgerm statとアルコールが用意されていて、容器があるのでそこにそれぞれガーゼ、prepを用意して作業にとりかかる。この時もpreparation gloves はつける事。
それが終わるとテクニシャンと一緒にモデルを手術室に移動。
足のタイを付けて、ポジショニング。そのあとpreparation glove をつけてfinal prep。
Final prep 用には滅菌ガーゼがあるんだけど、これにsolutionを注ぐのはテクニシャンにやってもらう方が良いみたい。solution はchlorhexidineとsaline, salineで薄めるんだって。

その後はinstrument pack とdrape pack, gown packとglovesを開ける。全部double layer。
それから手を洗いに行く。
手を洗ったら、surgery に戻り、ガウンを着て、手袋を着けて準備終了。
いよいよ、draping。4つドレープがあって、デモンストレーションの時に正しい広げ方は教えてくれる。
それをmodelの上にかけていくんだけど、10cm incision用にかけないとドレープかけるところからやり直しになるから、気をつけて。現在はドレープを動かすのはどっちの方向でもダメらしい。有窓布かけて、準備完了。model動物の皮膚、linea alba, sub Q tissueは思ったよりわかりやすかった。
皮膚を切って、メッツェンでblunt dissection、ここでしっかり剥がしておいた方がabdominal wallを閉じる時にやりやすいかも。このタイミングでexaminer に閉じる準備ができた事を知らせて、糸を選ぶ。
Abdominal wall はPDS一択。2-O、Monocrylはダメなんだって。
皮膚はNYLONを使った方がいいのかな。でも皮膚ならMonocryl でも良いはず…3-O 
ここら辺から急ぎ始めないと時間なくなるよ。
SubQは縫いにくいって聞いてたけど、そうでもなかった。abdominal wall はsimple continuous でも良いらしいけど、やっぱりsimple interrupted がいいなぁ。Sub Qはsimple continuous, skinはsimple interrupted。
残り6分で終了。終わらないかもって思って焦った。
終了して、外でexaminerのevaluationを待って、それで一連のテスト終了。
Aseptic technique はしっかり細かいところに気をつければ、まぁ、大丈夫。
後ろにいた人はしょっぱなから試験官に止められてて、それが数回あったから落ちてた。
あとは、みんなけっこう時間オーバーしてた。

今日良かった事は、実際に他のforeign graduate vetsに会えた事。みんな同じ目標に向けて頑張ってる同志だもんね!頑張ろ。

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