他人に逢って、はじめて。
はじめて、気が付けたことが沢山あるんだよ。
近頃は、付き合い始めた時期と、別れた時期とに近いからか、なんとなくあの人のことを思い出すことが多い。
思い返していて感じることといえば、すっかり幸せな記憶の一部になっていて、私の辛い時を少しだけ支えてくれるようになったな、なんて。
許せなくてもいい、仲良く戻れなくても仕方ないよ、って、学科の同期も言ってくれていいるのでいっそ割り切ろうかな、と。
話は変わりますが、この曲を聞くとあの頃を思い出す、という曲がいくつかあります。
RADWINPSの「トレモロ」を聞けば、高校一年生の冬に戻ります。父親の勤め先の人手が足りないとかで、人生初のバイトを始めたころ。どうしても対人が苦手で、たまに嫌なお客さんに当たって、ものすごく責め立てられることもあって辛かった時期。
当時の好きな人とのLINEのやり取りを、休憩時間に見るのが、物凄い活力だった時期。
この「トレモロ」という曲も、その人のLINEの設定音楽でした。
聴いたら普通に好きになって、今でも好きです。
米津玄師の「vivi」を聞けば、高校三年生の秋に戻ります。
「愛してるよビビ 明日になれば バイバイしなくちゃ いけない僕だ」
正直結構辛かった別れです。何回失恋で泣いてるんだ、って話ではあるかもしれませんが。
解離性同一性障害。未だに、あの時もっといい方法があったんじゃないかって思うときもあります。今、幸せそうに生きていてくれているので、いいのかなあ。
Mrs. GREENAPPLE の「我逢人」を聞くと、大学一年生の春に戻れます。
好きな人ができて、でも失うのが怖かった私の心を支えてくれた曲です。
普段自分と重ねて聞いていた音楽に、自分に向けてメッセージを送ってくれていると感じたのはこの曲が初めてでした。
「貴方の微笑みだけじゃ 救われない世界が心底嫌いになりそうだ」
ああ、いいんだ。と思いました。自分に素直になって、前に進んでいいんだ、って。
で、まあ去年の秋を思い出すのは米津玄師の「メトロノーム」にのせて。
いつも別れたときに(付き合っている最中でも)、一つテーマソングを決めています。それが彼とはこの曲でした。
初めから出会うと決まっていて、別れることも決まっていて。言いたいことがなかなか言えずに、引き留められずに。
最初は同じ歩みに感じていたけれど、だんだんとそれがズレていって。
地球の裏側でいつかまた、出会えるかな。
………学科同期カラオケでドライフラワー歌ってたから腹いせに歌ったのも、もう二か月前か。
いつか、何かの曲を聞いてまた今頃を思い出すんだろうな、と思うととても不思議でたまりません。
それでいうと、YouTubeのマイプレイリスト50は毎シーズン保存するようにしました。最近は。
音楽ってタイムカプセルなんだなあ、と思うこの頃。
ではまた。風見汐音
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