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きりのいい数字

みなさんこんにちは。風見汐音と申します。

先日、どうにか二十歳になりました。
とはいっても、別に特段何か変わったとは思えず、まあお酒とたばこが買えるようになったかな、程度のことです。

いつになっても、私の中身はまだ高校生のままな気がしてしまう。結局あの頃と何にも変わっていないんじゃないかという気がしている。仮に変わっているとしたらどこなんだろう。演劇を始めたところ? 数学をやらなくていいから気楽に生きているところ? バイトを始めたところ? なんとも言えないし、変わっているとすれば「私」の表面に張り付いているものだけだろうし、根本はずっと高校生のままな気がする。寂しがりなところとか、恋愛が結局上手くいっていないところとか、好きなものには一途なところとか。
ついこの間、友人たちと夢の国に行ったときに、「二分の一成人式」の話をしました。そういった行事をやったことは覚えているけれど、何をしたのかはあまり覚えていません。なんだろう、親呼んでたのは覚えているしなにか言ったような気もするし、という感じです。あれをやった時からもう十年経ったのか、と思うと本当に怖いですね、時の流れ。
あの後酸いも甘いも苦いも味わって私の性格が形成されて固まって、なんだか損な性格になってしまった気もしますが、そうして、今の私が出来上がっているわけで。あの頃の私が、純粋だったころの私が今の私を見たら何て言うのだろう。思い描いていた大人になれているかな? そんなわけないか。
まあでもきっと、中学三年生辺りの、今の夢を志した私が見たら、順調に進めていて何よりだと思うかな。ちなみに小六時点での夢は「図書館司書」でした。うーん、現実的。もっと小さい頃はパティシエールなんかやりたがってました。何とも言えない。

人格形成って、どこの段階が一番影響を及ぼすのだろうか。やっぱり小学校と中学校か。今の性格になった明確な原因は小中学校が本当に多い気がする。嫌われたくないという感情が強かったりとか、自分から積極的に誘うのが苦手だったりとか、その辺りは本当に。

この人たちはもう、よほどのことがない限りは私のことを嫌わないだろう、と信頼しきったらある程度の素が出せるようになったり、多少口が悪くなります。あときっと怒ったり、不機嫌なところを見せるのも信頼の証です。そんなところを見たことのあるあなたはおそらく私に信頼を寄せられているか、或いは本当に抑えきれないくらい機嫌が悪いときです。
そう考えると、私あの人に怒ったこと、ほとんどなかったかもなあ。

人体を形成している細胞は、遅くても200日くらいですべて入れ替わるらしいですね。私の思想・信条はだいたい変わらないけれど、身体も、環境も、感情も、目まぐるしく変化していくものです。この一年が、変化と安定の年になればいいな。
そして変化の過程を、ここに書き留めておければと思います。

またそのうち、お会いしましょう。

風見汐音

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