「超集中力」 第1章 集中力とは何か

 先日のnote「ライカレと超集中力」で触れた集中力について、少し具体的に書いてみたいと思います。今日は特に第1章の、集中力とは何か、集中力を司る脳の仕組みについての部分を取り上げます。

集中力とは何か

 人の脳には、額の2〜3センチ奥に前頭葉があります。この前頭葉は思考や創造性を担う最高中枢であり、思考や感情をコントロールしています。この思考や感情をコントロールする力は「ウィルパワー」と呼ばれています。

 このウィルパワーは一定の量があり、集中力を使うことによって少しずつ消耗します。つまり集中力の源(エネルギー)のようなものと言えるかもしれません。

ウィルパワーを鍛える2つのアプローチ

 ウィルパワーを鍛えるためのアプローチは2つありますが、その1つ目はトレーニングによってウィルパワーの総量を増やすこと。
そして2つ目はウィルパワーの消費量を節約することです。

1、ウィルパワーを増やす方法

 ウィルパワーは、トレーニングによって筋肉のように鍛えることができます。
その方法は、無意識で行っている行動に意識を向けて観察し、途中で意識が離れないようにします。意識が離れたら改めて意識を向けるという行動を繰り返すことです。
いわば筋肉を鍛えるためにダンベルを使ったトレーニングをする際に、無意識で行うトレーニングは効果が薄く、どの筋肉をどのように使っているかなど意識を向ければトレーニング効果は高いのと同じようなものと言えるでしょう。

2、ウィルパワーを節約する方法

 2つ目は、集中力を使う作業を習慣化することです。習慣化することによって、徐々に少ないウィルパワーで作業できるようになります。熱心に勉強をしたり、パソコンを使って作業をする、スポーツやゲームなどに取り組むなどの場面が考えられます。

 しかしもう1つウィルパワーを消費する意外な場面があります。
例えば、ダイエット中に食べたいデザートを我慢する、自分がやりたいことを想像して望む、あるいはやりたいことを我慢する、朝ごはんに何を食べるか選択肢が多い、今日はどの服を着るか迷うなどなど、どんなに小さくても選択や決断することでウィルパワーを消費します。ですから行動を習慣化させ定着させることでウィルパワーを節約することができるのです。習慣化させれば、選択や決断なしで集中した作業にスムーズに入ることができるというわけです。

トレーニングでウィルパワーを増やし、習慣化してウィルパワーを節約することによって第二の習慣を作る

 そのようにしてウィルパワーを鍛え、習慣化によって節約することができると、徐々に少ないウィルパワーで集中して作業ができるようになります。そして無意識にできるようになるとそれは脳の前頭葉ではなく、小脳が主に使われるようになります。そうなるとウィルパワーはほとんど消費されなくなるのです。

 そして余ったウィルパワーを、より重要なことを習慣化するために使うことができます。こうして次々と新しいことを習慣化し仕事の効率を飛躍的に上げることができるのです。

 今回は集中力と脳の仕組みについて書きました。次回は集中力を高める具体的なアイデアについていくつか抜粋して解説したいと思います。

 最後までお読みいただきありがとうございます。


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