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「超集中力」 第2章 7つのエンジン・リスト

 前回まで2回にわたってメンタリスト・ダイゴ氏の著書「超集中力」から、まえがきと第1章ついてご紹介しました。今日は第2章「集中力を起動させる7つのエンジン」を取り上げたいと思います。

 第1章では集中力の元となる「ウィルパワーを増やす」ことと「ウィルパワーを節約する」についてお話しました。第2章ではこのウィルパワーを使って、自在に集中力を発揮するエンジンとなる7つの方法が挙げられています。

1、 場所  (集中力を発揮できる環境を整える)

・色の心理効果を利用する。「水色には集中力を高め、体感時間を短くする効果がある」ので机の周りに水色の文房具などを配する。
・スマホやケータイ、物を片付ける。集中したい対象以外なにもない環境を作る。
・創造性が求められる作業には、適度な騒音(刺激)のあるカフェやリビングを利用する。なにかをインプットするには静かな環境が適している。

2、姿勢

・姿勢を良くして脳への血流を保つ。
・15分に一度、立ち上がる。
・立ったまま仕事や勉強を行う。

3、食事

・低GI値の食品を摂って、血糖値が穏やかに変化するように気をつける。
・朝は低GI値中心のメニューでで脳のエネルギー源をしっかりとる。
・食後3時間経ったら、ナッツなどの間食を補給する
・ウィルパワーを持続させるために1時間〜2時間おきにコップ1杯の水を飲む。

4、感情 (喜怒哀楽を集中に利用する)

・怒りの感情は、目的達成や問題解決の原動力になる。
・哀しみは、冷静な意思決定を促す。
・喜びは、人をクリエイティブにし意思決定を速くする。
・例えば、楽しい遊びの後に仕事を入れる。ヒューマンな映画を見た後に面倒な業務上の確認作業をするなど。

5、習慣 

・ウィルパワーを節約するために、判断や決断する機会を減らして仕事や作業を習慣化する。
・高い集中力を要する作業も、習慣化することでラクにこなせるようになる。
・生活の中で選択する場面が少なければ少ないほど、集中力は上がる。
・脳は行動することによって疲れるのではなく、意思決定の連続によって疲れる。
・意思決定の引き伸ばしはさらに脳を疲弊させるので、即時判断する。
・作業の前に部屋を片付けたくなるのは、心理的逃避である。
・部屋をいつも片付けておく。所有するものをなるべく少なくする。
・集中するとは何かひとつにフォーカスすることである。集中しようと思うよりも他のことをしない環境を整えること。

6、運動

・運動によって脳の血流が増えて、意欲や学習に関するドーパミンが放出される。
・ストレッチ、体操などの軽い運動、歩きながらや立ちっぱなしの作業によっても集中力が高まる。
・午前中に日光を浴びることによりセロトニンが分泌され集中力を高め、思考を前向きにしストレスを軽減する。

7、瞑想

・リラクゼーション効果がある。
・集中力が向上する。
・緊張や不安に強くなる。
・感情のコントロールができる。
・体脂肪が落ちる。
・睡眠の質が向上する。

 

 以上ウィルパワーを増やし、浪費しないための7つのエンジンについて、簡単にまとめたものをリスト化しました。

 集中とは何なのか、そして脳の働きについて知ることは大変に興味深いですね。特に印象に残ったのは、上記「5、習慣」の項目の「脳は行動することによって疲れるのではなく、意思決定の連続によって疲れる」「意思決定の引き伸ばしは更に脳を疲弊させるので、即時判断する」という部分でした。
意思決定のあり方と習慣化を制するものは、集中力を制すると言えそうです。

 次回は集中力を作り出す時間術について取り上げたいと思います。

 最後までお読みいただきありがとうございました。


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