第117回医師国家試験を終えて

お疲れ様です、先日第117回医師国家試験を終えました。

とりあえず、メック、テコム、講師速報、みんこれの4つに解答入力しました。(Amazonギフト券など特典あるので、おすすめです)

117回は割れ問が多く、採点にばらつきはありますが、
必修:95% 190点/200点 (各社とも一致)
一般臨床:88%  264点/300点 (下限でこの採点)
といった具合です。
みんこれは禁忌予想が表示され、0問とのことです。
念の為、誤答選択肢に関して、禁忌になり得るか調べたところ、特に問題もなさそうでした。
マークミスもチェック済のため、ほぼ安心できるかなと言った感じです。

さて、国試直前期にやって良かったことを数点書こうと思います。

まず、12月末のQBの必修を購入し、毎朝約40問(時間にして1時間~2時間)欠かさず問題演習をしました。
MECの必修講座は12月初旬に見終えたので、QBを全問一周しました。予想問題を一切解いてません。
それでもかなり必修は不安でしたが、安心できる点数を取ることができたのでお勧めです。
本番では、必修1点問題は分からなかったら、喜んで捨てるくらいの心構えが重要です。一方で臨床3点問題は極限まで集中すべきです。
必修はとにかく怖いですが、センター試験同様毎日欠かさず触れることが大切かなと考えています。

次にマイナー。
マイナーは過去問を裏切りません。印象的だったのは、泌尿器科で膀胱頂部の腺癌から尿膜管癌を答えさせる問題ですね。
僕は直前1週間(正確には余裕をみて10日前)から、放射線を除く6科目について、medu4掲載問題を1科目/1日で演習しました。
本当にやってよかったなと思います。マイナーは文短いので楽ですし、過去問が多いので得点に直結します。さらに、手が回らなかった受験生と大きく差をつけることができます。

次にメジャー。
これはマッチングの筆記対策でほぼ完成してた上、絶対に忘れないと思っていたので、1月後半からはみてないです。とにかくメジャーは早めに完成させておくのが吉。

次に小産婦。
これらは1月上旬から中旬にかけて、掲載問題とテキストを復習しました。
小児科に関しては特に総論が大切です。というのも、各論は多すぎる上、稀な疾患も多いのでコスパは良くないので・・・。また総論事項は必修でも必ず出題されるので要復習です。
産婦は今年かなり難問揃いでしたが、これも得点に直結するのでおすすめです。特に総論、正常妊娠・分娩は要復習と考えています。
因みに僕自身は、超直前期はeGFR, Cre, Ht, ALPなどの小産老における変化、Apgar, Bishop, 分娩進行表あたりを再度見直しました。

次に公衆衛生。
公衆衛生は、1月中旬に掲載問題を一周しました。公衆衛生は基本過去問ですが、今年は難問も多く、失点が多かったです。
とはいえ、へき地拠点病院の問題など、ほぼ同一過去問もあり、やはり直前演習は役に立ちました。

最後に、やらなくてよかったこと。
直前講習系は一切取らなかったですが、これが良かったと思います。
賛否両輪ありますが、基本を完璧にするのも難題なのに、予想問題に手をつけるのは本末転倒かなと考えています。
そういった予想的観点は、もっと早い段階に(臨床実習のうちから)自主的にやることであり、試験のためにやることではないと。
参考に、僕が勝手に予想していたトピックを抜粋で挙げます。
de novo肝炎
分子標的薬によ1型糖尿病や下垂体炎などの免疫病
NSTEMI
好酸球性副鼻腔炎と副鼻腔気管支症候群
FDの治療
Fabry病などの酵素補充療法
抗NMDA脳炎などの傍腫瘍症候群
などなど。個人的に勉強してきて、色々出そうなのは予想してました。
が、こういったのは直前期にやるというより、「最近話題だ!」という感性と知識を臨床実習で身につけることに価値があると思います。

色々書きましたが、基本に忠実に、勉強を頑張ってください。
もしCBT後の方でしたら、適度にかつ貪欲に臨床実習挑まれてみてはいかがでしょうか。臨床実習を完全に蔑ろにして、動画講義のみの学生生活にならないように、また貪欲過ぎても困りますから、実習班の様子を見ながら頑張ってみてはいかがでしょうか。
今後も記事をブラッシュ・アップする予定ですので、宜しくお願いします。

第117回の皆様におかれましては、お疲れ様です。お互い研修頑張りましょう!


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