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恋愛・人生観 エッセイ

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アバター恋愛や仮想世界を生きて、感じた思いを綴った単独記事集です。
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#日記

2次元×リアル恋愛癖

物心ついた頃から身近にテレビゲームがあった 両親がゲーム好きだったから そういえば祖父母の家にもゲーム機があった記憶が残っている 根っからのゲーム大好き家族の元に産まれてきたってわけだ ドラクエのふっかつのじゅもんを必死で書き写すことでひらがなを覚えた ゲームごとに違う戦闘システムや技名、魔法名とその効果属性などを毎回覚えることで、高い暗記力を養うことができた 悪いやつは心正しき勇者がやっつけて世界を平和に導く王道ストーリーは、素直な道徳心を培ってくれた おかげで道

灰色のエスカレーター

黒い階段を 一段一段ゆっくりと上っていく 呼吸はしていたのかしら まぶたは開いていたのかしら 月冴ゆる夜に 薄手の上着だけを身につけ 靴は履いていなかったのかしら もう先の階段がないとわかると 暗闇に立ち尽くす そこから見える黒は 美しかったのでしょうか 最後に見た画は 闇だったのでしょうか わたしの未だ知らない世界へと あなたは踏み出した *** 音量マックスで流れる 間抜けな着信音 シャワーの音も流石にかき消された 落ち着いて栓を捻り湯を止めて タオ

小さな艶かしさ

女性としての一番の魅力とは何かをたずねたら あなたは何と答えるかしら 上目遣いの潤んだ瞳 はにかんだ時に浮かび上がる笑窪 曲美を描いたふくよかな体つき どれも魅力的だと思うけれど わたしは彼女の「小さな艶かしさ」が ずっと忘れらない 女性として最も憧れ尊ぶ存在 それが小さな彼女なの *** 「お誕生日おめでとう!」 彼女から手渡されたのは 小さな小さなヒヨコが何十匹と詰まった箱だった 思わず瞬きをして、ヒヨコと彼女を見比べた 彼女は屈託のない笑顔でわたしを見つ

飾り棚にかがやく翠玉を並べて

カラフルな光が好き キレイな音が好き ツヤめく形が好き 美しい丸が好き 海へ向かえば 砂浜にしゃがみ込んで オーロラに光るキレイな貝片を拾い集める 川を下れば 渓流を流れ研磨された 彩あざやかなガラス石を拾い集める 山に登れば 立派な大木から揺れ落ちた 滑らかにツヤめくドングリを拾い集める 小さな手からこぼれ落ちんばかりに 厳選された美しいまんまる達 袋に入れて振り揺らすと ジャラジャラとしあわせな音を奏でてくれる お気に入りのまんまる達を 無心で集め続けて

両手に覇王を宿す女

「あんたの両手、覇王がいるよ」 魔女は驚き叫び出す 手を返して、見やすいようにひらくと 両手首を掴まれて驚いたように マジマジと手相を見られた 先生、 覇王とは三国志でしょうか それとも、 覇王色のことでしょうか(ワンピース) 勇者を目指すわたしにとって 覇王が宿る両手なんて 大変喜ばしいお言葉ですが いったい何なんでしょうかと ポカンとするしかなかった 「覇王線って、最強の手相だよ」 わたしより人生経験豊富そうな 魔女のように美しい占い師さんに 真剣なまなざ

瞳の奥の女たち

軽く汗ばむ昼下がり 「のど渇いたね、コーヒーでも飲む? 」 あなたはわたしの手を引いて 地下の喫茶店に入る 少し顔が火照っているのは 陽気だけのせいじゃない 慣れないヒールに 気づかれてしまったかしら 昭和レトロを醸しだす薄暗い店内 ひんやりとした空気と クラシカルな音楽が 上がり切った心拍数を ゆっくり下げてゆく 「アルコールランプとか、懐かしくない? 」 店の雰囲気に合わせて ディスプレイされている調度品を 興味深く見まわしながら フラスコとか、試験管

余命の仮宣告

命の限る日が もしもわかっているならば わたしは今この瞬間 何をしたいと思うのかしら >> ゆりさんっ!この本すっごいおすすめなので読んでください♪ テディベアのような丸くてふわふわした耳と尻尾 うすピンク色のおかっぱ頭した ”わたし” の膝くらいまでの大きさしかない 小動物のような見た目のアバター わたしの可愛いフレンドさん おそらく、リアルは学生さんかなと思う そんな大好きな彼女から とある小説をおすすめされた 「君の膵臓を食べたい」 初めは強烈すぎるタイト

好きの反対は嫌い?

好きの反対は嫌い ではない 大抵、勘違いをしてくれる 「もう嫌い!」 って彼女が言うなら、それは 「もう、すごい好きなの!気づいて!」 ということ 私があなたをとっても好きだという事に 気づいているのかいないのか 反応のないあなたが嫌い という意味 好きと嫌いは=イコールなんて 常識だから では好きの反対というのは何なのか 〝興味ない〟でしょ 自分の事だけベラベラ喋って まず相手に興味持てないような男なんて その辺飛んでる虫ケラ以下 つまり 「あなたなんて、嫌