若者を応援し利他の精神で生きはじめてから大人になったと実感した
本当の豊かさとは他者のためにお金と時間を使えることをいう
これは私が20歳台前半の時に、当時勤務していた会社の社長が語った言葉である。
当時の私は駆け出しのSEとして残業まみれの生活を送っており、目先の仕事をこなすだけで精一杯だった。もっと休みがほしい、お金が欲しい、彼女が欲しいと利己的な欲望にまみれていた記憶がある。
しかしアラフォーの今、若者たちを応援できる余裕が生まれた。自分の経験を伝え、ご飯をごちそうし、Amazonのほしいものリストにある商品を購入してあげている。本当の意味で、ようやく大人になれた気がした。
私を育ててくれた会社の大人たち
成人したという意味では大人だが、20歳台の私は精神的に子どもだった。
清濁併せ呑むことを知らずクライアントや上司に正論で立ち向かう。休日もプログラミングをしてITスキルを高める一方、向上心のない先輩社員たちを内心見下して彼らに教えを請わない。会社の飲み会は欠席して社外の有能SEと交流を深める。
意識が高いのは素晴らしいが、組織単位でみれば協調性のない奴だ。
そんな私でも、直属の上司や課長は私に目をかけてくれた。飲みに連れて行ってくれて、未熟な点を指摘しつつ頑張りを認めてくれた。
当時は自分が正しいと信じていて気づかなかったが、今ならわかる。あれが大人の包容力であり優しさなのだ。
大人として次世代の若者を育てる
ITの世界は低年齢化が進み、学生のうちからプログラミングを理解し立派なWebアプリケーションを開発する人材が生まれている。今の20歳台はデジタルネイティブであり、SEとして経験は浅くともインターネットやWebアプリケーションに関する造詣が深くユーザー目線もあわせもつ。
これからのIT業界は彼ら彼女らが担うのだ。私は当時の上司や課長がしてくれたように、若者たちの生意気さを微笑ましく受け止め、才能が発揮できるよう応援を惜しまないつもりだ。私の知見は全て伝えるし、(今はニートだが貯金があるので)お金で買えるものは極力支援したい。
我欲がなくなり、素直に若者を応援できるようになった今の自分を見ると、大人になったなぁとつくづく感じる。
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