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SDGsスタートアップセミナー2023~今年度の集大成~

こんにちは。
PMI日本支部 SDGsスタートアップ研究分科会稲葉涼太です。
PMI日本支部の理事とSDGsスタートアップ研究分科会の代表をしています。

3 月4 日(土)、2022年度の集大成として、SDGs スタートアップ研究分科会主催「SDGs スタートアップセミナー~SDGs 実践に向けた取り組みに関して~」を開催しました。

1.SDGsスタートアップ研究分科会の概要

PMI 日本支部は、2019 年10 月から内閣府「地方創生SDGs 官民連携プラットフォーム」において「SDGs スタートアップ研究分科会」を設け、SDGs をテーマとするプロジェクトを立ち上げ・推進する方法の開発・普及を図るために活動しています。

私たちは大きく二つの対外活動を行っています。
①SDGs プロジェクトのマネジメント手法を学ぶ「ベーシックコース」
2022 年度は3回(10 月、12 月、2 月)のワークショップを開催しました。

②実際に事業として行っているSDGs プロジェクトを支援する「アドバンスコース」
2022 年度は参加団体毎の個別活動に加え、4 回(7 月、9 月、11 月、1 月)の参加団体横串での情報交換会を開催しました。
★アドバンスコースの活動については下記ブログをご参照ください。

いずれの対外活動も、内閣府「地方創生SDGs 官民連携プラットフォーム」全会員団体へ広く門戸を開けて活動しています。

その他の対外活動として、PMI 日本フォーラム2022 での発表2022 年度秋季SDGs スタートアップセミナーの開催実施報告書(PDF形式)〕など、積極的に実績を積み重ねてきました。

なお、私たちの対外活動全般に興味がわいた方は、ぜひ、当ブログ創刊号も合わせてご覧ください。

2.「SDGsスタートアップセミナー~SDGs 実践に向けた取り組みに関して~」の概要

今年度すべての活動の集大成として、「SDGs スタートアップセミナー~SDGs 実践に向けた取り組みに関して~」を開催する運びとなりました。

● 開催日時:2023 年3 月4日(土)14 時00 分~17 時00 分
● 会 場 :オンライン(eventos 配信)
● 主 催 :一般社団法人PMI 日本支部
● 後 援 :地方創生SDGs 官民連携プラットフォーム」
● 開催趣旨:本分科会の2022 年度アドバンスコースでの活動実績に基づき、以下の講演とアドバンスコース参加団体によるパネルディスカッションを行う。

■ アジェンダ 

1)オープニング・PMI 日本支部について
●講演者:PMI 日本支部 副会長 浦田 有佳里

2)講演I ~『SDGs スタートアップ』の紹介と活動の軌跡~ Why SDGs?とWhat is SDGs?のその先へ
●講演者:PMI 日本支部 理事/SDGs スタートアップ研究分科会 代表
株式会社Flexas Z ディレクター 稲葉 涼太

3) 講演II 「SDGs スタートアップ手法の守・破・離~地域課題解決プラットフォームriver の構築~」
●講演者:株式会社カルティブ/企業版ふるさと納税コンサルタント/river 認定講師 奈良県企業版ふるさと納税連絡協議会アドバイザー 小坪 拓也 様

4)講演III 「北近畿における地域課題の解決による地方創生」
●講演者:舞鶴工業高等専門学校 校長/
(一社)持続可能で安心安全な社会をめざす新エネルギー活用推進協議会 会長
NPO AMATERAS 会長 内海 康雄 様

5) 講演IV 「SDGs 事業評価の考え方」
●講演者:PMI 日本支部 SDGs スタートアップ研究分科会/
ビズフォリオ合同会社 代表社員 三木 章義

6)SDGs スタートアップ・アドバンスコース参加事業者とSDGs スタートアップ研究分科会PM とのパネルディスカッション
  《パネル登壇者》  ※敬称略
有限会社ウイルパワー代表/一般社団法人ジャパン・リサイクル・アソシエーション代表理事
一般社団法人家財整理相談窓口理事 江川 健次郎

●PMI 日本支部 SDGs スタートアップ研究分科会 今野 晴天(ウィルパワー社担当PM

株式会社インフォテック・サーブ 代表取締役/
一般社団法人ソフトウェア協会 理事 人材委員会副委員長
一般社団法人iCD 協会 常任理事 企業支援委員会委員長 木田 徳彦

●PMI 日本支部 SDGs スタートアップ研究分科会副代表/
日本アイ・ビー・エム株式会社ラーニング・コンサルタント 
塙 隆善(インフォテック・サーブ社担当PM)

  《モデレータ》
●PMI 日本支部 理事/SDGs スタートアップ研究分科会 代表 稲葉 涼太

パネル登壇者はこのような方々です。内側にある思いが伝わってきます。


■講演の概況 

当日は、PMI 日本支部のセミナー配信システム「eventos」を通して、セミナー配信を行いました。年度末が近いお忙しい時期にも関わらず、70 名以上の方々にご視聴いただきました。私たちの取り組みであるSDGs 事業立ち上げ推進への関心の高さを、あらためて感じました。

まず冒頭に、開会挨拶としてPMI 日本支部副会長の浦田 有佳里から『PMI 日本支部の活動説明と社会的意義やSDGs との関わり』について案内を行いました。

図 1 開会挨拶 浦田 有佳里 配信画像

続いて講演に移り、まず講演Ⅰで PMI 日本支部の理事/SDGs スタートアップ研究分科会代表の私より、「~『SDGs スタートアップ』の紹介と活動の軌跡~ Why SDGs?とWhat is SDGs?のその先へ」と題して、SDGs スタートアップ研究分科会の概要や4 年間の軌跡、SDGs スタートアップ方法論に関する講演を行いました。

この4年間、ベーシックコースでは、90団体以上に方法論を提供しつつ、SDGsスタートアップ方法論自体も毎年バージョンアップしてきました。
またアドバンスコースでは、2022年度は6法人に対して実際のSDGs事業のPM支援を行い、さらに参加団体同士のコラボレーションで新事業も創発させるまでに至りました。

図 2 講演Ⅰ 稲葉 配信画像

講演 Ⅱからは、 2022 年度アドバンスコース実績報告です。

まず、株式会社カルティブの小坪 拓也様から「SDGs スタートアップ手法の守・破・離~地域課題解決プラットフォームriver の構築~」と題したご講演をいただきました。
企業版ふるさと納税をテーマに「river 事業」を過去3 年間PMI 日本支部と一緒に活動してきた中で、SDGs スタートアップ方法論の基本を押さえながら独自の発展を行う「守破離」の軌跡と、事業拡大をしてきた成長のお話、そしてPMI 日本支部への感謝のお言葉は、聞いていて感慨深いものがありました。

図 3 講演Ⅱ 小坪様 配信画像

講演 Ⅲでは、舞鶴工業高等専門学校 校長の内海 康雄様より「北近畿における地域課題の解決による地方創生」と題したご講演をいただきました。

舞鶴高専様は当分科会のアドバンスコース発足第1 号のプロジェクト支援です。北近畿地域プラットフォームの構築、小規模河川の水位監視システム、地域の人材育成と多岐にわたる活動の中で、SDGs スタートアップ方法論をベースにしたロジックモデル、ベネフィットモデルの軌跡とプロジェクトの達成状況のプレゼンテーションから、改めてこの3 年間で実現した価値を感じました。

図 4 講演Ⅲ 内海様 配信画像

最後、講演 IV は再びPMI 日本支部からのプレゼンテーションです。

PMI 日本支部SDGs スタートアップ研究分科会メンバーの三木 章義から「SDGs 事業評価の考え方」と題した講演を行いました。PMI 日本フォーラム2022 でも好評を博したテーマのブラッシュアップ版です。

SDGs の事業評価を環境・社会のインパクトという観点から踏み込み、難しいテーマを端的にかつユーモアを交えた講演で、今回のセミナーアンケートでも非常に好評でした。

図 5 講演 IV 三木氏 配信画像

■ パネルディスカッションの概況 

最後は2022 年度アドバンスコースの参加団体とPMI 日本支部担当PM によるパネルディスカッションです。昨年も好評でしたが、今回はよりリアルにプロジェクトの生の声をお届けする趣旨で、2つのプロジェクトから事業主様とPMI側担当PMに登壇していただきました。

①リユース・リサイクル事業を行うウイルパワー代表 江川様と担当PM  今野さん、② iCD を活用した人材育成を行うインフォテック・サーブ代表 木田様と担当PM  塙さんによるクロストークです。

ところで、イベントで開催されるパネルディスカッションには『ぎこちないパネルディスカッション』と『面白いパネルディスカッション』があると、なんとなく感じませんか?

得てして『ぎこちないパネルディスカッション』には、
・その場で「はじめまして」感が出る
・ディスカッションではなく一人ずつショートプレゼンをするだけ
などの特徴があったりします。

今回ご登壇いただいた2事業者は、事業主様と担当PMはもちろん、モデレータである私も事業支援に参加して、密な時間を過ごしてきました。また事業主様同士も、アドバンスコースにて月2回のペースで定期的に開催している『情報交換会』でコミュニケーションをとって、関係性を深めてきた間柄です。

事業内容も事業主様の個性的なキャラクターも大きく異なるパネルディスカッションでしたが、各お題に対してテンポよく、ユーモアも交えながらご発言いただき、皆さん終始笑顔で対話されていました。視聴者の方々にとってもワクワクする時間だったのではないかと思います。

対話の内容も、私たちの提唱する「アジャイルアプローチ」の実践事例を感じとることができるものが多く、SDGs スタートアップに関心を持つ視聴者の皆様の行動を後押しするためのヒントも散りばめられていたと考えています。
そして何よりも、各事業主様とPMがともに楽しみながら、価値創発事業を実践している雰囲気が伝わればうれしく思います。

図 6 パネルディスカッション 配信画像

セミナー終了後のアンケートでは、イベント参加者満足度:92.6%と高い結果が出てホッとしております。本セミナーが、多くのSDGs 事業担当者や今後SDGs 事業を行う予定の参加者に対して、効果的なSDGs 事業推進の一助になれば幸いです。

3. 今後の活動予定

本セミナーをもって2022 年度(活動期間が内閣府に併せて4月〜翌年3 月となります)の活動はすべて終了となりました。

2023 年度も継続して実施していきます

当研究分科会の活動は、2023 年度も継続して実施していきます。今のところ、2022 年度同様に、PMI 日本支部会員外にも門戸を開けた「ベーシックコース」、SDGs事業プロジェクトを支援する「アドバンスコース」、「2023 年度版SDGs スタートアップセミナー」の開催を予定しています。

詳細については、PMI 日本支部公式サイトにてご案内しますので、しばしお待ちください。

私たちは3つのSNSを組み合わせて情報発信していきます

私たちは「知・情・意」をテーマに3つのSNSを組み合わせて情報発信をしていきます。

図7 クロスメディアで3つのSNSを組み合わせて情報発信

【知】YouTube
『SDGs スタートアップ方法論』を学習したり、『ベーシックコース概要』を知ることができます。チャンネル登録をすると最新動画のご案内が届きます。どうぞ、ご利用ください。

【情】note:このブログです。

【意】 Facebook グループ
私たちSDGs スタートアップ研究分科会活動の関係者、協力や応援してくださる方たちのコミュニティグループです。

【問い合わせ先】
PMI 日本支部SDGs スタートアップ研究分科会担当(sdgs@pmi-japan.net)

どうぞ来年度も、SDGsスタートアップ研究分科会をよろしくお願いします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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