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【0338】SDGs×食:生鮮食品の売られ方が変わるかもしれない

業界内の人には常識で、対応準備済のことかもしれませんが、6/21にとある法律が変わるそうです。「卸売市場法」というもの。

大幅に改正されるそうで、現在83ある条文が19に削減されるそう。

1.第三者への販売禁止の廃止
2.直荷引きの禁止の廃止
3.中央卸売市場を民間業者も開設可能になる
4.商物一致の廃止

という4つのポイントが上記の記事内では紹介されていて、端的に言うと、「間に入る人や工程を減らしていける」ということかと思います。

友人の農家にも聞いたことがありますが。JA等から卸を介してスーパーに野菜が並ぶには畑で取れてから1週間経ってからというのもありえるそうですが、そのあたりのスピード感は増すのかもしれません。
(ちなみに、その時、畑で取れたばかりの普通のナスをもらいましたが、めちゃくちゃ美味かった)

一方で課題もあるかもしれない。そうで、
民間業者が卸売市場を運営しても良いということになり、今でも強大な影響力のある巨大な流通が価格の決定権を持ってしまうのではないか。という点などが挙げられています。勝手なイメージですが、あのスーパーとかやれそうだし安く仕切りそうですもんね。

農業ベンチャーや新業態への期待

こんなベンチャーもいらっしゃるそう。

独自の流通網を確保することで、農家からの野菜を安定して素早く店頭に並べる力を蓄え、ITで需要予測することで無駄を省くなどに取り組まれているそう。こういったベンチャーの方々には、今回の法改正はチャンスにもなりそうです。

また、この法改正はかなり前から決まって施行に向けた準備を進めてきたかと思いますが、この3〜5月で一気にECが加速して、Oisixさんなどは一時期、新規会員登録ができないくらいの状況という、予期せぬ風もあると思います。

農家からの直売形態を促進しているプレイヤーも

こんな感じでたくさん存在。

政府の想い

冒頭の記事内の紹介ですが、

政府は「農産物の流通の競争を促して販路を広げていくことで、農家の利益をアップさせる」というビジョンを描いています。さらに「規制の緩和により輸送効率を高めることで、流通コストが削減できるのでは」と期待しているようです。

との想いがあるようです。中間に入る人たちが、「何もせずに利益をむさぼる人」というわけでは決してないと思いますが、農家の利益アップと生活者として、あの採れたての野菜をもっと身近に味わえるようになるのはウェルカムかつ、サステナブルな第一歩だなと思いました。

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