【0249】認証マーク調べてみた:MSC認証って?

認証マークについて調べてみるシリーズで、MSC認証を調べてみました。

FSCの海版というか、持続可能な漁業のための認証制度ですね。

そもそもMSC認証って?

これはWWFさんのサイトが分かりやすく、

「適切な量」を超えて獲り続ければ、海の生き物は減ってゆき、しまいには将来食べるのが難しくなってしまいます。また、魚を獲る際に、ウミガメ、海鳥、小さな魚など他の生物が巻き添えになるようなことを避けなければ、豊かな海の生態系が壊れていってしまいます。

このようなことを避けるために、獲ってよい漁獲量や時期、魚の大きさなどを定めたり、他の生物がかかりにくい漁具を使うなど、厳しい取り組みをしている漁業者もいます。

ということ、そういう漁業者を中心にMSC認証することで、一般の人たちは「あ、そういう想いある水産物なのね」と認識して購入できる。というものですね。

2種類あるよ

このMSC認証もFSC認証などと同じく、「生産者」と「加工・流通」の2種類の認証制度があるそうで
MSC漁業認証
CoC認証

という制度だそう。

MSC漁業認証というのは、先程出てきたような漁業の仕方をして獲れた魚を認証すること。
CoC認証は、そういう認証を受けた漁獲しか取り扱わない加工等をしてくれている商品を認証すること。混じっちゃうとホントに意味ないので。

どちらにも言えることですが、
認証してもらうためには、同時に「食のトレーサビリティ」も実現しておかないといけないことになるので、どこで獲れた何を使っているのか、しっかり管理できている証でもある。ということかと思います。

結果的に漁業も守る

乱獲を防いだり、海の生態系を脅かすような漁の仕方を防ぐという認証。
短期的に見ると、「もっと獲れる場所やのに、量を制限される!」と、売上に打撃を与えかねない認証制度だとは思います。
ただ、乱獲によって、次の年やそのさらに次の年に、魚のサイズが小さくなったり、量が減ったりということにもつながるし、生態系を脅かすことによって、漁業者同士の取り合いではなく、自然環境に獲るべき漁獲が淘汰されてしまうということも起こり得る。
つまりは中長期的には漁業者自体を守る認証になっていると思います。MSC認証は、そういった中長期的に安定しようとする経営意識も表しているかもしれないので、そういう目線でも良いマークかもしれないですね。

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