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【0611】第4回SDGsオンラインフェスタ

本日は第4回SDGsオンラインフェスタに参加してきました。コロナ禍の中でスタートし、早くも4回目。毎回、豪華な顔ぶれのご登壇で、学びがあり面白い話が目白押しです。

今回は、「ゴミ清掃芸人」で有名なマシンガンズの滝沢さんも登壇されるとのことで、楽しみに拝見しました。

滝沢さんの著書についてのnoteはこちら。

本日のお話は、スライドを用いてこの本で話されていることと、その裏話的な話を詳細に語ってくれました。

以下は、「ほほー。。」と思ったお話をいくつかピックアップ。

高級住宅街と一般的な住宅街のゴミの違い

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「ごみはその人自体を表す」という話の中で出たスライドです。

滝沢さんもゴミ清掃を始める前は「お金持ちこそ大量消費・大量廃棄をしていてゴミが多いのでは」と思っていたそうですが、実際はそんなことはなく、一般的な住宅街の方がゴミが多いそう。

ゴミが多い一般住宅のゴミは、吸い殻が多いことや、100円均一のものが多いそうです。チープなグラスやお皿、プラのカゴなどが今は多いそう。お金を出してゴミを買ってるみたいな状態なのでは?とさえ思ってしまうくらい、新品に近いものも多いそう。

あとは洋服も多いそうです。ファストファッションが流行してからか、洋服のゴミが異常に多く、1日で出る洋服の量がとにかくすごいそう。このあたりは、SNSでも公開できるものはしてみますとおっしゃっていました。

地域の治安は集積所に反映される

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ゴミの集積所のことなんて、そんなに頻繁に見ないと思いますが、実は泥棒や犯罪者の心理からすると、街の汚さというのは一つの参考にされているそう。落書きがあったり放置自転車があったり集積所が汚いところは、他人への関心も低く、犯罪を犯しても捕まらずに逃げられる可能性高いと判断されるケースもあるそう。

集積所がきちんと整備されていないところはある意味「管理人が機能していない」とも言えるそうで、そういうところは住民間トラブルの際にも、ちゃんと間に入ってくれない可能性もあるなど、引っ越す前のバロメーターとしても紹介されていました。

品性と能力はごみにあらわれる

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滝沢さんがゴミを回収しながら気づいたこと。会社単位でもひどいゴミの出し方をしているところはあるそうで、6年ほど続けているとふとした時にそういったゴミがなくなって気づいたそう。「あ、あの会社もこの会社もなくなってる・・」ということに。

おそらく、「このゴミの出し方をしたら、どう思われるだろう?」というのが発想にない社員が多いということが、愛社精神の無さだったり、自分の行いのその後の想像力の低さを表しているのでは?という話でした。

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高級住宅街の方の話にも近いですが、沖縄のアメリカ兵の住むエリアでは、地位の高い人が住む場所と地位の低い人が住む場所が別れているそう。その場所では、地位の高い人ほどキチンと分別されたゴミの出し方になっていて、日本だけの現象ではないそうです。

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これはゴミ研究をされているNPOの方からのお話だったそう。きれいなゴミの中から出てくるテストの点数は高いのに、汚いゴミの中から出てくるテストの点数は低いそうです。

日本の最終処分場はあと20年しかもたない

これは本の中でも書かれていることですが、ゴミをもやして灰を埋め立てる最終処分場、その限界容量全てを足し合わせても残り20年だそう。

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こういう灰を固めた土のような状態で埋め立てられるそうです。

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この緑のところが埋め立ての天井。この市はもう9割以上が埋まってしまっている状態。

管理されなければできない恥ずかしい世代になんてなりたくない

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朝日新聞に取り上げられた滝沢さんの言葉。

有料化や罰則などの規制は、大事かもしれないけど、それって管理されないとできない恥ずかしい人だよね。と。そうなる前に一人ひとりが意識をもって、良くしていけることがあるはず。

ゴミ以外のことにも通ずる金言ですね。

4つめのR

3Rといえば、Reduce/Reuse/Recycleですが、ゴミ自体を減らし/ゴミではなくそのままリユースし/リサイクルもする。という3Rに加えて、もう一つのRが大事であると滝沢さんは思っているそうで、そのRは何かというと、

Respect

だそうです。

モノや食品を作ってくれた人へのリスペクト
ゴミを回収している清掃員へのリスペクト

関わる人達へのリスペクトを少しずつ持っていれば、ゴミの出し方・ゴミそのものへの関わり方、資源との向き合い方など、普段とは違う視点がめばえるのでは。

という素敵な4つ目の視点をご紹介いただきました。

最後に神ゴミについて

ゴミの出し方として、清掃員が喜ぶ神ゴミと呼びたくなる捨て方があるそうですw

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それがこちら。スーパーの袋などで小分けのたくさんのゴミが出るとき、その結び目同士を結ぶゴミの出し方。確かにこれで、ゴミを出す人も楽に持ち運べるし、清掃員の方も数回で楽にゴミを清掃車に投げ込める。

明日からやってみよw

SDGsオンラインフェスタ、回を増すごとにどんどんすごくなって行きます。次回にも期待。

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