【0087】調べてみたCHAMPIONS OF THE EARTH:Ant Forest

国連の最高の環境賞である「地球大賞」、どんなものが賞を受賞しているのかを調べてみました。本日は、アリペイのAnt Forest。

2016年からはじまっている活動

国連の紹介ページにも記載はありますが、日本語で紹介してくれているサイトがありましたので、そのリンクをはらせていただきます。

この記事の時点で2017年。そこから数年間、この活動を本当に続けていて、その結果が出てきたということで国連でも「地球大賞」を受賞したんだろうと思います。このあたり、広告業界の賞との差は感じてしまいますね。ウォッシュな一時的なものではないものに賞を。という意志がありそうです。

ゲーミフィケーションがちゃんと環境保全に

見たところ、ユーザーの体験的にはいわゆる箱庭系ゲームというか、木を育てるゲームのように気軽なものに見えるんですが、それが実際に本物を木を植林することにつながっていて、しかもそれが毎日の決済の仕方と紐付いている状態だそうです。昨今の中国のキャッシュレス&モバイル決済の普及状態を考えると、ものすごく日常に溶け込んだ状態で、リアルな環境保全活動につながりそうですね。しかもそのユーザー数、2億3000万人(2017年時点)です。中国やばし!

<記事内より>
木を選択したあとは、実際に自らが環境保護の観点に立った行動を取ることによりCO2削減し、グリーンエネルギーポイントを獲得することが出来る。

例えば、紙を使わず公共料金を電子決済したり、シェア自転車や地下鉄を活用し自動車に乗らないことでCO2排出量を削減したり、リサイクルの小包箱を活用した宅急便を選択したり、オフィスでぺーペーレス活動に貢献したりなど、どういった行動を取ることでグリーンエネルギーポイントを獲得することが出来るのかの条件が説明されている。

ユーザーは、常に環境に配慮した行動様式を取ることによって、翌日にグリーンエネルギーポイントが付与されるという仕組みである。行動により2gや3gといったCO2削減ポイント(グリーンエネルギーポイント)を獲得する。
<同じく記事内より>
また、中国人の特性からして単に真面目にグリーンエネルギーポイントを集めるだけではすぐに飽きてしまうので、ゲーム性も兼ね備えていて、友人のグリーンエネルギーポイントを盗むことが出来たり、友人の木に水をあげるというアプリ上の行動で、ポイントを友人に付与したりすることが出来る。

ところで、なんでアリの森?

アリペイのアリの森?あれ?日本語関係あるの?なんで?そういえば、アリペイの運営会社は「アントフィナンシャル」だから、そこから来てるんだろうけど、でもなんでアリ?日本語関係、、ないよね?と思って調べてみたら、

アントフィナンシャルの創業の想いに触れることになりました。
「アリ」とは小さなことの象徴で、アリペイからアントフィナンシャルになるまでにも続けてきた、小さなことを助けることで世界を変えていくという想いがあるそうです。
スローガンも

Bring small and beautiful changes for the world
(世界に小さく美しい変化をもたらす)

というものだそうです。中小・零細といった小さいとされる人たちを助けることは、ずっと変わらず続けていて、創業時も「金融サービスを提供する。だけど儲けのためにやるんじゃない」という使命感とともにサービススタートを切ったそうです。

勝手に中国マネーの巨大なビジネス野郎たちの集まりで、怖い存在だとイメージしていましたが、勝手なイメージも甚だしかったです。すみません。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?