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【0305】目標12:つくる責任つかう責任
SDGsの17の目標、169のターゲット、232の指標を改めて今の知識で振り返ってみるシリーズ。目標とターゲットの参考は、一番分かりやすい(と思っている)Think the earthさんのサイトからお借りします。
目標12 持続可能な生産消費形態を確保する
日本および、あらゆる先進国でSDGs達成の目処が立っていない目標の「つくる責任つかう責任」。2019年ランキング1位のデンマークですら、赤字表記です。
<ターゲット>
12.2 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
<指標>
12.2.1 マテリアルフットプリント(MF)、一人当たりMF及びGDP当たりのMF(指標8.4.1と同一指標)
12.2.2 天然資源等消費量(DMC)、一人当たりのDMC及びGDP当たりのDMC(指標8.4.2と同一指標)
<ターゲット>
12.3 2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。
<指標>
12.3.1a) 食料損耗指数、及び b) 食料廃棄指数
他にもターゲットはありますが、要は「ものを生み出してから使うまでの間に天然資源をどれだけ消費したかをちゃんと見る」、「無駄に捨てない」ということがターゲットに設定されています。
◯捨てられない時代のものづくり
もういった目標を達成しようと思うと、国によっては「廃棄させない」という法律をつくるところも多く、例えばフランス
食品の廃棄禁止は2016年時点で施行されていましたが、さらにファッション業界まで「売れ残りを廃棄することの禁止」を行うところまで。
日本でも罰則はないものの、食品ロス削減推進法というものが施行されています。今後はこの罰則も厳しくなるかもしれず、「ものを捨てる」ということ自体が難しくなってくる。そんな時代に「どんなものづくりをデザインするのか」という観点も非常に重要になってくると言われています。
↓そんなことを書いた4回立てのnote。実はこのnoteの300本中でアクセス数がTOP10入しているので、世の中の興味関心も高いんだと思います。
◯フットプリント:可視化のテクノロジー
この目標で規定されているフットプリントは「マテリアルフットプリント」。主に天然資源の使用量に関するフットプリントですが、ものが過剰に作られない・捨てられないということを実現するためのトレーサビリティの役割としても足跡を追うというのは必要になってくると思います。
そんな状態に貢献できそうなテクノロジーも色々と進んでいるようで、
ブロックチェーンを活用した取組などもはじまっています。
※食品のトレーサビリティにブロックチェーンを使用するのは、実は効果薄いんじゃない?という話もあり、これが最高というわけではないと思いますが、技術の活用シーンとして試されるくらいには、需要があるということかと。
ブロックチェーンのような新技術を使わずとも、
こんなサービスもあり、農家の管理もラクにしつつ、データを活用すればトレーサビリティにもつながるということも可能に。
◯リサイクル経済・廃棄ロス削減経済を当たり前に
ファッション業界では特に、売れ残りを安く販売するとブランド価値が下がるという判断が下されることが多いようで、安く売るくらいなら廃棄するという問題がよく出てきます。
このコロナ化においても、過剰在庫が重荷なっているものの、ブランド毀損を懸念して廃棄処分を検討しているブランドがニュースになっていましたが、今のこの時代、廃棄するということが逆にブランド毀損になりえる時代になってしまったなと思います。
流通のさせ方は検討の必要があると思いますが、そういった予期せぬ過剰在庫との向き合い方がブランド価値に変換されていく時代に突入しつつありますね。
「メルカリ」に代表される、本来捨てるはずだった他の人のものをリサイクルしてまわしたり、廃棄するはずだった在庫をブランドタグをなくして販売する「スマセル」など、新たな経済圏が当たり前かつポジティブな選択肢になるようになってきているかもしれません。
ちなみに先日はじめてメルカリに出品しましたが、UXも素晴らしく、ほぼ苦労なく数日で売り切れ、どんどん活用したくなる楽しさまでありました。
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