【0299】目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
SDGsの17の目標、169のターゲット、232の指標を改めて今の知識で振り返ってみるシリーズ。目標とターゲットの参考は、一番分かりやすい(と思っている)Think the earthさんのサイトからお借りします。
目標7 全ての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
「持続可能なエネルギー」というだけで、すでにSDGsのすべての目標に関わってきそうな目標です。そんなこともあってか、ターゲットは超シンプル。すべて載せれるくらいです。
実施手段以外のターゲットはこれですべて。
シンプルに
・そもそも電気を使える人が増えるように
・再生可能エネルギーの割合を増やそう
・エネルギー効率をたかめよう
という3つのターゲットです。
○再生可能エネルギー=太陽光発電ではない
再生可能エネルギーといえば、太陽光や風力など自然から得られる力での発電のことを想像しますが、実はそれだけではないです。
とのことで
・発電してなくても地熱を熱として利用する
・バイオマス→元々植物の光合成でCO2を吸収して育ったものを使うので、それを燃料にして発電してもプラスマイナスゼロという発想
というものも含まれます。
実はこのバイオマス発電を安定稼働させるためには、それ用の植物生産なども必要になったり、ここにパーム油を使用するなどの、本末転倒な問題も起きているということがあります。
○他の目標とつなげて考えて、はじめてサステナブル
エネルギー問題の解決はSDGs全体に影響がある。再生可能エネルギー比率を高めるんだ。ということでバイオマスで安定的にパーム油を使った発電を行う。そうすることで助成金が出たりする。
という状況は、目標7の中の1つのターゲットは解決してビジネス的にも持続可能なものになるかもしれないですが、気候変動や生物多様性への打撃が加速してしまう。
太陽光発電ひとつとっても、それを建設するための土地やメンテナンス費用、安定稼働させるためには、実は火力発電等の安定発電能力のある電源で出力調整を行わないといけない。
など、シンプルなターゲット構造なのに、解決には非常に多岐にわたる検討が必要です。それこそバタフライ効果をリアルに想像した上での施策が必要かもしれない。
そんな、単純思考で解決しにくい課題感の大きい目標です。
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