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【0857】ヨーロッパの「気候変動チケット」

オーストリアで、こんな「気候変動チケット」というものが始動したそうです。

MaaS文脈でも語られる「全ての公共交通機関に使える年間パス」なのですが、それを「Klimaticket Ö(気候変動チケット)」として販売しているそう。車での移動量をおさえて、なるべく公共交通を使えば、その分CO2排出が抑制されるという考え方が、こんなところにも反映されているんですね。

1,095ユーロ(約14万4千円)。1週間あたりに換算すると21ユーロ(約3千円)、1日あたりだと3ユーロ(約400円)

とのことで、どれくらいの距離の乗り放題なのか分からないところはありますが、日本の電車の定期よりもかなり安い価格になっていそうです。

Klimaticket Öは、その価格の安さで注目を集めている。たとえば、スイスが提供する、公共交通すべてで利用可能な年間チケット「GA Travelcard」の価格は3,860スイスフラン(約48万円)、オランダが提供する週間チケット「Holland Travel Ticket」の価格は63ユーロ(約8千円)だ。スイスやオランダの、約3分の1の価格でチケットを提供するオーストリアは、気候変動対策に焦点を当てた、野心的な挑戦に乗り出したことがうかがえる。

とのことで、他のヨーロッパ諸国の価格は日本と近い金額感。これらも気候変動チケットとして売り出しているんでしょうか。気候変動対策への意識が強いヨーロッパでは、おそらくそれも販売訴求力につながりそうですね。

日本でも「気候変動チケット」として売り出しても良いかもしれないですが、おそらく都市部での公共交通機関の利用は進むものの、地方では車の方が便利なところも多いと思うので、そういったエリアでの公共交通の利便性向上と一緒に進めないといけないでしょうね。

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