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【0422】第1回ジャパンSDGsアワード:住友化学株式会社

2017年から発表されているジャパンSDGsアワード。第1回にどんな団体が受賞されているのかを改めて見てみました。2年以上前の受賞なので、今の活動は進化や変化をしているかもしれないですが。

SDGs副本部長(外務大臣)賞:住友化学株式会社

マラリア対策に効果のある蚊帳の生産が有名事例な住友化学、SDGs以前のMDGs時代から(それよりもさらに前からかな?)、ビジネスを通じた社会貢献を実行してきた中での、第1回受賞。

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オリセット®ネットという蚊帳の話はもちろん、さらにその考えを全事業に展開した「Sumika Sustainable Solutions」というものもスタートさせていたそうです。

オリセット®ネットの事業自体も、ただ単に蚊帳を売るということを超えたSDGsの複数のゴールを解決する手立てに昇華させています。

マラリア撲滅から貧困・教育まで

経済的に生産できて長持ちする防虫効果のある蚊帳。

それを販売するだけではなく、現地でその生産を行うことで雇用を生み出し、そしてその売上を今度は現地での教育に活かす。という、ポジティブなつながる世界を実現しているそう。

マラリアは目標3のターゲットの中にも撲滅すべき感染症として名前が上がっていますし、その影響で貧困のループに入ってしまうという大きな問題も抱えているもの。熱帯地域では避けては通れない問題で、ここにちゃんとビジネスとして答えを準備できているというのが素晴らしいですね。これぞのお手本感。

SSS(Sumika Sustainable Solutions)

「持続可能な開発」にするためには、やはり個人の想いで終わることなく、いかにずっと続けていける体制やルールをつくりあげるか。ということも重要。

大企業になれば、個人の想いは多重に絡み合い、想いのベクトルがうまく伝わっていかないことも多くなってしまうと思いますが、ここに一つのシステマチックな解を立ててみたのがSSSと言えそうな内容です。

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こんな流れで、気候変動対応、環境負荷低減、資源有効利用の分野で貢献するグループの製品・技術を“Sumika Sustainable Solutions(SSS)”として認定しているそう。社内だけでなく、もちろん第三者機関からも認められた認定の仕方。

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で、その製品での売上目標というものをちゃんと立てていて、伸ばしていく計画。

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まだまだそういう製品の割合は一部。ということも公表していますが、この割合をどんどん高めていくというのを目標に置いているようですね。

大きな会社だからできることを、大きな会社だからといって止まらないようにするシステムを作り上げて運用している。

トランスフォーミングへの好例としての受賞とも言えそうです。

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