【0992】SDGs全体で話されること:前文とかケーキとか桶とか
SDGs1000日チャレンジの残りの期間、再び各目標を振り返りつつ、基礎的なことから深く話す時まで、色んな用途に使えるようなスライドのベースを作っていこうかなと思います。
全17の目標と169のターゲットと232の指標について全て見てみると、採択された当時でも今でも課題なこと、良い方向に向かっていそうなこと、逆行してしまったのではないかということ、色んなものがあり、改めてこのグローバルゴールの難易度が見えたように思います。
本日は、そんなSDGsの振り返りに欠かせない、全体像についてのスライドを作ってみました。
最も重視されているのは「貧困」
SDGsが採択された際の正式文書2030アジェンダには、SDGsの考え方に必要な基本的な考え方が全て詰まっているとも言えます。
そこで冒頭に述べられている最も撲滅すべき最大の課題は、「貧困」である。と述べられています。
誰一人取り残さない
もっとも根幹にある考え方の一つが「誰一人取り残さない」という誓いにあります。
SDGsウエディングケーキモデル
SDGsの17の目標は多岐にわたる。ただ、目標のいくつかには共通点と階層があります。
それを概念的に表したものが、ウェディングケーキモデル。
下から順に「生態圏」「社会圏」「経済圏」としてそれぞれに関連する目標があります。私達の生活は、「生態圏」つまり自然環境がベースで支えてくれているからこそ、社会と経済について考えることができるように本来はなっているはず。とも言えます。
つながっている世界・2つの桶
風→砂埃→失明→三味線ひき→猫の皮のための乱獲→ねずみが増える→餌がなくなり桶をかじる→桶屋が儲かる
のような一つの事象からのつながりが、この世界でも起こっています。それはネガティブな結果にもポジティブな結果にも作用しうるもの。ポジティブな結果にしていくためには「対話」による「協働」が必要になります。
SDGsの目標は、ドベネックの桶であるとも言われます。
一つの目標さえクリアすれば良い。と盲目的に取組むと、思わぬ結果を生むことに。貧困を救うことだけを考えて、大規模農園を拓くために森林を燃やすことで、環境が悪化し、結果的に貧困に追い打ちをかけたり、古着をリユースしてもらおうと、発展途上国に送ると、その国の繊維産業の成長機会を奪っていくことになるなど。
全ての目標に目を配り、全体で押し上げるような活動が必要だと言われています。
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