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【0995】身近なSDGs_ごみを考える

SDGs1000日チャレンジもラスト1週間。SDGsは非常に広範な目標たち。17個もの目標や169のターゲットや、なんだったら232個も指標がある。

これ、全部気にして生きていかなきゃいけないの?と途方に暮れてしまうこともあると思います。

日本での暮らし中で、身近なことから全てのことにつながるなと個人的に感じるものについて、ここから数日間は触れていきたいと思います。

サーキュラーエコノミー

様々な目標がある中、全てのことにつながりそうな考え方の一つがこちら。

https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r03/html/hj21010202.htmlより

化石燃料などの資源を地中から掘り起こして、作って使って捨てる。という行為。捨てるという行為は、自分の目の前からは確かになくなっているんだけど、地域という単位や地球という単位で見ると、実は「ただ移動させているだけ」とも言えます。捨てる・廃棄というのはそもそも無理で、資源はぐるぐると位置を変えているだけ。

その移動先をゴミ捨て場ではなく、誰かの再利用に変更できたら。

地下から掘り起こして、作る・使う過程で、CO2もたくさん空気中に移動しちゃい、その移動したものの回収は大変になるのであれば、もう地表にたくさん移動しまわっている資源を有効活用すれば、掘り起こす必要はなくなる。

資源をぐるぐる、使いまわしながら移動させよう。

そういう考え方がサーキュラーエコノミーだと思います。この概念の中には、産業間での資源のやり取り(あっちの会社ではこれはゴミでも、こっちの会社じゃ資源になる)や、エネルギーのための資源循環(化石燃料を燃やして、CO2ga出るなら、それも再利用して燃料にしちゃおう)なども、含まれる考え方ですが、身近なことに落とすと、要は、

ごみを考える。

ということだと思います。

ごみを考えると全てにつながる

ごみを考えれば、化石燃料由来の発電によるエネルギー問題にも、海洋プラスチック等の環境問題にも、食品廃棄からは飢餓や貧困、今のリサイクル問題(先進国で要らなくなったものが途上国で売られて、途上国のゴミ問題や産業衰退につながる)にある不平等の問題、様々な問題とリンクしていくように思います。

このnoteでも、ごみに関することは何度か取り上げていて、

これらは日本のゴミの状況が楽しく学べる本でした。

日常の中で「これごみかな?資源かな?」とか、「これ本当に今要るかな?」と、ごみについて考えることは、とても地道なことだけど、世界につながっているのではないかなと思います。

レジ袋有料化の効果とプラ新法

実は4月1日からプラ新法という新しい法律が始まっています。

今後はホテルやコンビニで使い捨てプラスチックはもらいにくくなるので、徐々にその不便さから、「使い捨てる」ということと向き合う日常がはじまるように思いますが、これに先駆けて行われていたのが「レジ袋の有料化」。

レジ袋をなくしたところで、そのためのゴミ袋買うし。
レジ袋ごときが減っても環境へのインパクトって微々たるものよ。

という声が、レジ袋有料化の当初は結構多く声が聞こえてきたように思います。ただ、実はこれも「ごみについて考える」ための施策だったなと、僕は思います。

そんなことを書いたnoteは上記。

ごみ袋として使われていたレジ袋を、ちょっともらいにくくしてみる。

そうすると、ちょっとだけ生活が不便になって、ちょっとだけごみについて考えることになって、ちょっとだけ世界からごみが減るかもしれない。

そういう「問い」的な施策だったのではないかなと思います。

今回のプラ新法も同じように(ビジネスはさておき一般生活者としては)、生活が少し不便になることで、使い捨てるといことに少しだけ向き合ってしまう日々を送るための施策になるのでは。

プラごみの課題と未来

ごみやサーキュラーエコノミーに触れると、「プラスチックのこの野郎」という悪者的扱いがどうしても多くなります。
ただ、プラスチックはやはり生活に欠かせないもの。そんなプラゴミの課題と未来について、語られたイベントが下記。

当たり前のようですが、「削減しやすいプラ」「削減しにくいプラ」の両方があり、削減しにくいプラは、やはり代替技術の確立までは減らすことは難しく、同時にそれだけ価値ある存在でもあると言えそうです。

以上、身近なことからSDGsを考える。
今回は「ごみを考える」でした。


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