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【0543】第4回ジャパンSDGsアワード:特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス

第4回ジャパンSDGsアワード、受賞団体を見てましたシリーズです。※まだ外務省のページでは受賞理由などは公開されておらず、各社の取組と発表内容を調べてみた限りの内容になります。

SDGs推進副本部長(外務大臣)賞:特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス

『すべての生命が安心して生活できる社会の実現』を目的に、2001年に鬼丸昌也によって設立。現在では、カンボジア・ラオスでの地雷や不発弾処理支援、地雷埋設地域の生活再建支援、ウガンダ・コンゴ・ブルンジでの元子ども兵の社会復帰支援を実施。また、日本国内では、平和教育(学校や企業向けの研修)や、岩手県大槌町を中心に、被災者支援活動を展開しています。主な受賞歴:「地球倫理推進賞」(社団法人倫理研究所) 、「地球市民賞」(独立行政法人 国際交流基金)、「エクセレント NPO」組織力賞ノミネート(エクセレント NPO を目指そう市民会議)、「社会貢献者表彰」(公益財団法人 社会貢献支援財団)、「日経ソーシャルイニシアチブ」国際部門賞 ファイナリスト(日本経済新聞社) 、「企業価値認定」(一般社団法人企業価値協会)など。国連経済社会理事会特殊協議資格NGO。

と、HPでも受賞について大きく取り上げているテラ・ルネッサンスさん。京都初、国際協力NPOでは3例目だそう。

「地雷」、「小型武器」、「子ども兵」、「平和教育」の4つのテーマで、国際的には支援活動を、日本国内では啓発活動をされているそうです。

◯地雷

戦争状態には無い国だったとしても、過去の戦争の結果、今現在の住んでいるエリアの近くに地雷が埋まっているという人もいて、世界では2億3,000万個もの地雷が埋まっているそうです。

人を選ばず、安価に製造できてしまう「悪魔の兵器」と呼ばれているそうで、現在被害に合われている方も、「一般市民」の方が軍関係者よりも多いそう。

こういった地雷の撤去を行っているそうですが、もちろん撤去作業や探している間も地雷の恐怖と戦いながらの作業。。大変な活動です。。

◯小型武器

武器の小型化と扱いやすさ、コストはどんどん効率化されていっているようで、

10歳の子どもでも組み立て・分解が可能です。耐久性があり、雨風やゴミに強く、専門的に手入れをしなくても弾詰まりが起こりにくい

のだそう。戦争があった地域では、こういった武器が残ったままということもあるし、

2007年版「スモール・アームズ・サーヴェイ」(Small Arms Survey)によると、世界には8億7500万の小型武器が存在し、そのうち75%が民間人によって合法的に所持されています。

と、合法的に民間人が所持していて、戦争がなかったとしても、この小型武器で殺人が行われてしまっているそう。

◯子ども兵

上述の通り、子供でも扱える武器の技術向上によって戦力にもなる。しかも大人よりも従順で、洗脳がしやすく、補充要員になると、無理やり兵にされる子供もいるそう。貧困地域では、就職先として志願せざるをえない環境も。リンク先のエピソードは、見るとかなり凹みます。。こんな環境が世界には、まだあるんですね。。

◯平和教育

こういった、世界の状況、事実を知ることで、平和がいかに大切かということをセミナー等で伝えているそう。

平和セミナー(講演)は、紛争に関する事実を伝え、私たちが争いのない社会をつくるために、何ができるのかを考える“場”です。現在まで学校の総合学習、行政の国際理解研修、企業の社員研修など、様々なところで講演をさせていただいています(年130回)

平和への活動

SDGsの目標の中では「武器」に関するターゲットは実は多くはない。たぶん目標16の中の数個に明記されている程度だったと思います。

ただ、その武器を持たない・なくすということを解決するためには、他のあらゆる目標の達成が前提になるのかもしれません。

平和のために達成しないといけない目標がある一方、平和じゃないから生まれる課題もあり、あらゆることと密接に関わり合った課題ですね。

大変な活動だと思いますが、今回の受賞を機会に、広く活動が知れ渡り、広がっていくと良いなと思います。


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