【0255】企業のエシカル通信簿
こう書くと、この通信簿があたかも重要な指標のようにも見えるんですが、こんな取組があるよという紹介として書かせて頂きます。
2019年度(第4回)「企業のエシカル通信簿」プロジェクトでは、多くの消費者が毎日のように利用し、プラごみ問題等で対応が注目されるカフェチェーン大手5社と飲料メーカー大手5社を対象に、「持続可能な開発(社会)」「環境」「消費者」「人権・労働」「社会・社会貢献」「平和・非暴力」「アニマルウェルフェア」の7つの項目について詳しく調査をいたしました。
とある通り、世の中のあらゆる企業に対して調査を行ってランキングをつけようという類のものではなく、第1回(食品加工、アパレル) 第2回(化粧品、宅配、コンビニ)、第3回(家電、外食)というように、回によって調べているテーマも異なります。
調査票の中身は公開されているそうで、全70ページに渡る内容だそうです。
※リンクがデッドになっていたので、見れていません。
調査項目に対して企業の統合報告書やCSRレポート等を調査員が読み込み、該当するところから通信簿を記入し、フェアなのは、その記入結果を各企業にお送りして、修正があればご指摘くださいとお願いしているそうです。
※企業の担当者からしたら、予定にない、そんな70ページだてのものを送られた時点で見ていないという可能性もありますが、一応返答がある企業のものは修正対応しているそうです。
シビアな結果
前置きが長くなりましたが、なぜそうするかというと、「エラいシビアな結果ですね」という結果が並んでいるというのが感想だからです。
https://cnrc.jp/wp-content/uploads/2020/03/e243f0d2a72c3a3c2ecc054ded8f161c.pdf
各企業、総合的にレーダーチャートで見ているからというのもありますが、パッと見は、どこも数値が低いな。。という印象。
ただ、ここに名前があがっている時点でも、「ここは影響力がある」と捉えての選択でもあると思うので、この数値自体が良い悪いの話ではないかなとは思います。こういった調査を綿密に行っていたり、調査票の中身を検討していたりしている、こういう活動がすでに起こっていて、消費者側からも「かっこいい」や「良いね」とする判断基準の一つに「エシカル」が自然に入ってきている。入っていくようになっていく。というところが面白いところかなと思います。
自分なりのリテラシーで見ることが大事だと思いますが、参考になる活動だと思いました。
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