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【0653】イノベーションの本かと思ったらサステナブルの本だったかもしれない

先日発売された名著と噂の

NOSIGNER代表太刀川さんの「進化思考」。

進化は生物以外の無生物にもあてはまる、パターンのようなものが存在し、そのパターンが分かれば、創造的な思考ができるという本(たぶん)で、ワークショップデザインやイノベーションの発想に良さそうだと思い、買っていた本でした。が、その太刀川さんの対談記事でこんなものがありました。

「新型コロナウイルスがコウモリからヒトへ感染したという説が持ち上がったとき、『コウモリは害獣なので駆除すべきでは』という議論がありました。しかし実際、コウモリは蚊を食べてくれる益獣として私たちの安全や健康を守ってくれる存在でもあります。もしも私たちがコウモリを駆除し、蚊の殺虫を人工的に行うとすると、そこには想像もできないくらい莫大な時間と費用、人的コストがかかることになります。つまり、経済的効果の面からみて、私たちの社会においてコウモリは非常に大きな役割を担ってくれているということです。これはコウモリだけに言えることではなく、全ての生物種が社会の中で唯一無二の役割を担っているからこそ環境が維持されています。私たちがまず耳を傾けるべきなのは、どんな大企業よりも生態系の声なのではないでしょうか。」

という話や

太刀川氏「日本には、今でもアニミズム*に近い思想が残っていますよね。その神を信じたり仏を拝んだりするような信仰心が根元にあるとすれば、外から外圧的に与えられる真新しい考え方よりも、『元々そうであった』とか『ルーツを取り戻す』というような感覚でのアプローチの方が受け入れやすいのではないでしょうか。理論的に考えても『かつてよりそうであったから』という理由があればルール化も法律化もしやすいはずです。」

という話など、進化思考の中には、実はサステナブルへのヒントがめいっぱい詰まっているのでは。と思える話がどんどこ出てきます。

数々積み上がった本たち、、GWの自粛期間中に読んでいこうと思っていましたが、これは一番最初に読むべき本かもしれないです。

と書いていたら、まさかの二冊目が今届きました。。
以前Amazonで予約していたのを忘れて、また最近アンテナに引っかかって楽天ブックスで予約していた模様。。

それくらい、アンテナに響く名著の予感です。読んだ感想もまた書きたいと思います。

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