【0088】調べてみたCHAMPIONS OF THE EARTH:コーチン国際空港

国連の最高の環境賞である「地球大賞」、どんなものが賞を受賞しているのかを調べてみました。本日は、2018年受賞のインドのコーチン国際空港。

世界初のソーラー発電で全部まかなう空港

だそうです。発電量が使用量を上回っていて、夜間も雨の日の発電もまかなえてしまっているそうです。国際空港とのことなので、夜間発着もありそうな気がしますが、それでもちゃんと全部まかなえてるんですね。できるんやなー。※少し前の記事になりますが、蓄電しているわけではなく、電力会社との余剰電力の売買でペイしているという状況の可能性もあるようです。

キッカケと広がり

この空港が太陽光発電に踏み切ったキッカケは、「だって電気代高いねん」だそうで、毎月の大いなるコストだった電気代をどうにかできないかというところからはじまり、いっそ全部再生可能エネルギーに投資じゃい!とテストを繰り返しながらではありますが、全ての電気を太陽光でまかなえるようにしていったとのこと。インドは日照時間が長く、発電効率が良いそうですが、同じように白夜のある北欧フィンランドなどでも太陽光発電空港が広がってきているそうです。
インドは電力供給されている地域でも慢性的に停電が起こる電力不足が課題にあるそうで、この規模のソーラー発電の実績は、今後国全体の電力不足の解決にも広がりを見せるかもしれないですね。

さらに土地活用

動画の中で紹介されていますが、どこの空港も雑草を刈るためのコストがかかっているところ、この空港では、この太陽光パネルのすぐそばに野菜を植えてみたとのこと。たぶん野菜を育てるのと雑草除去が同じ行動なので、どうせ雑草刈るなら野菜育ててまえよってことなんですかねw結構な量の野菜が取れるそうです。

空港や飛行機と言うと、環境に悪いというイメージが強く、今でも航空機を飛ばすこと自体の環境負荷は言われていると思いますが、「空港」という土地の特性(飛行機発着のために見通しを良くするための空き地がある程度必要だったり、だだっ広い平地だったり)をうまく活用すれば、ビジネスへの恩恵と環境負荷軽減を両立させることができるんですね。しかも国の電力不足という特性も踏まえると、さらにたくさんの広がりにつながる事例になりそうです。

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