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【0546】第4回ジャパンSDGsアワード:富士通株式会社

第4回ジャパンSDGsアワード、受賞団体を見てましたシリーズです。※まだ外務省のページでは受賞理由などは公開されておらず、各社の取組と発表内容を調べてみた限りの内容になります。

SDGsパートナーシップ賞(特別賞):富士通株式会社

DXをはじめIT関係の巨大企業なイメージのある富士通さんの受賞、どんなものなのでしょう。

富士通さんともなると、SDGsへの取り組みの領域も広く

・「富岳」の前倒し、早期活用を支援
・世界の米取引の変革をブロックチェーン技術で支援
・5Gを活用した遠隔校外学習で、すべての人々へ質の高い教育の提供を目指す

トピックめいたものだけでも、こんなにたくさんの活動をされています。

◯5Gを活用した遠隔校外学習

その中でも共同研究先の関学(母校!)のHPでは、このジャパンSDGsアワードの受賞理由として、5Gを活用した遠隔校外学習の取り組みがあげられていたようです。

4K映像やVR映像を5Gの通信を使って、リアルタイムに伝送して授業に活かす。という実証実験。

実はこういった映像のリアルタイム伝送、お仕事で携わったことがありますが、単純に映像をリアルタイムに配信しようと思うと、「ZOOMとかあるじゃん。できるでしょ。」と思う方も多いと思うんですが、4Kやそれを超える解像度であったり、音やその他の形式の映像(全天球とか)を、リアルタイムにそれぞれの素材が一切の遅延なく送るのは、非常に難しい技術なんです。

あともう一つ、配信元は水中からの映像になっている点にもチャレンジングを感じます。というのも通信電波を水中で飛ばすことも、これまた非常に難しい技術。(これもお仕事で痛感。。)

それを授業に取り入れたという先進的なチャレンジが評価されたんですね。

◯世界が変わる節目の実証実験

このリリース、2020年2月28日。この時期はおそらく日本中が「コロナ対策どうしよう?」と考えてた時期で、共同研究先の関学も、この数日後に卒業式の中止を発表していたと思います。

コロナ前では、この「高精細な映像と音で、遠隔授業ができる」という技術の価値は「へー、先進的だね」くらいの感想だったかもしれないですが、コロナ後のこれからの社会、子どもたちの未来にとって、「リアルと変わらないくらいの体験を疑似体験できる」という価値は、とてつもなく価値のある技術になったように思います。

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