【0786】食品ロスの削減:首相官邸HPグリーン社会の実現より
首相官邸ページに日本のグリーン社会構想がまとまっているというのをつい先日知りました。
せっかくまとめてくれているので、順番に見ていこうかなシリーズです。
食品ロスの削減
首相官邸ページでは
まだ食べられるのに捨てられる食品ロスの量を、2000年度に比べ2030年度に半減する目標の達成に向け、国、地方公共団体、事業者、消費者等の多様な主体が連携し、国民運動としての取組を進めます。(消費者庁HP)
という紹介がされているページ。
消費者庁のサイトで、身の回りでできる食品ロス削減について取りまとめられています。
日本の食品ロスの現状
よく、日本人は1人あたり一日お茶碗1杯分の食品ロスがあると言われますが、その算出の元になっているのがこちら。事業系と家庭系合わせての食品ロスがこの数字で、家庭系の問題はこの食品の中身も多種多様でかつ、色んなゴミと混ざって、しかも色んな場所(家庭)から分散的に捨てられてしまうため、リサイクルも難しいという点。
事業系は数は多いものの、同じ場所から同じ種類の食品ロスが大量に出る。という構造なので、まだリサイクルとして資源利用しやすい構造だそう。
ちなみに、「食品ロス」と「食品廃棄物」はさらに違うそうで、「食品ロス」は、まだ食べられるはずだったのに捨てられてしまうものを指していて、「食品廃棄物」は可食部以外を含む食品廃棄のこと。バナナの皮とか、そういうものは食品ロスにはカウントされていないんですね。
それで計算しても家庭から事業と同じくくらい食品ロスが出ている。ということ。
そんなこともあり「消費者庁」のサイトでの呼びかけになっているんだと思います。
10月食品ロス削減月間
10月は食品ロス削減月間に定められています。
強化月間だけ気をつけるという人は少ないと思いますが、10月に気をつけ始めて、そのまま習慣になるというのが毎年繰り返されると、大きな力になっていくことも期待されますね。
食品ロス削減推進法
この10月の強化月間と10月30日の食品ロス削減の日ということを受けて、2019年10月から「食品ロス削減推進法」という法律が施行されています。
※リンクあり
その要綱が上記のようなもの。
概要としてはこういうことが書かれていて、各自治体や事業者の責務として取り組むようにということも書かれていますし、
消費者の役割
(第六条関係)
消費者は、食品ロスの削減の重要性についての理解と関心を深めるとともに、食品の購入又は調理の方法を改善すること等により食品ロスの削減について自主的に取り組むよう努めるものとすること。
と、消費者の努力が必要ということも法律で定められています。食品ロスの削減に取り組まないことは、法律違反ということになりますね。
食品ロス削減推進大賞
こんな表彰も行われています。食品ロス削減推進法の中にも「表彰」という項目があり、
国及び地方公共団体は、食品ロスの削減に関し顕著な功績があると認められる者に対し、表彰を行うよう努めるものとすること。
とされていて、こういった賞も出来上がったのかもしれません。
2021年度は9月3日に締め切られています。
昨年の表彰がおそらく第一回で、こんな方々が表彰されています。
食品ロスの記事と言えば、この方という「井出留美」さんも表彰されていました。
またこの賞や受賞した取り組みについては今度調べてみたいと思います。
小さなことが大きな力になる
サステナブルや環境貢献と言うと、どうしてもエネルギー問題のような大きな取り組みの効果が話されがちだし、その分野はめちゃくちゃ重要なのですが、食品ロスは小さな行いこそが重要で、それらが連鎖することで大きな力になるという、生活者が身近に取り入れられるサステナブルへの参加方法だと思います。
その小さな行いは、様々な意識や行動を変化させ、つながっていく先には「サーキュラー・エコノミー」という大きな社会変容にさえたどり着くと思います。10月までは、まだと1ヶ月ありますが、今のうちから習慣を見直していきたいですね。だって、法律でも決められちゃってるしね。
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