【0265】SDGs✕Tech:計測は力なり。コップ1杯の水で調べる環境DNA

持続可能な世界の実現のために、まず大事と言われているデータ化。計測ができることで見える化して問題を可視化、継続的にモニタリングできるようになることで、改善しているかどうかも分かるようになる。という計測は力なり(誤字じゃないよ)な考えがありますが、龍谷大学でこんな研究がされているそうです。

生態系のビッグデータ化

魚の生息状況などを調べるためには、特定のエリアで魚を捕獲してみて、その量や獲れた魚の種類を調べることで見える化を行うそうです。
(確かパタゴニアのARTIFISHALという映画でもやってた)

その方法が、もっと簡単に済む方法があるそうで、コップにその水域の水を汲むだけ。
水の中にあるDNAを調べることで、その水域にいる魚の種類を特定できるようにする研究を行っているそうです。
記事の中にもありますが、これが色んな地域で定点的に観測できるようになれば、魚の話だけではなく、そこから生態系につながる情報を推測して生物多様性のビッグデータにすることができる(と思う)。そんなものすごい研究です。

DNAならぬRNA

DNAはよく聞きますが、それ以外にRNAというものがあるそうです。

↑詳しく書いてくれてるけど、分からん!w
要するに、
DNAは生まれてから死ぬまで変化がないそうですが、RNAは病気や加齢・飢えなどの状態によって変化するそうです。
この変化の状態も計測できるようにすることで、水域の状態をダイナミックに可視化することができるとのこと。ただ、RNAの解析は難しいそうで、研究段階ではある。(Newspicks記事によると道筋は見えてきているそうです!)

SDGsに必要な環境のデータは足りてない

実はSDGs、環境に関する目標が多数ありますが、その指標の68%は達成度評価に必要なデータが揃っていない状態だそう。計測・モニタリングというのは初歩の施策でありながら、まだまだ発展させていかないといけない重要な課題なんです。
この研究がもっと進むと、SDGsに関する必要データの一助になるくらい、計測の簡便性と継続性があるんじゃないかなと思いました。

人手・観測地不足

ただ、この研究にも課題はあるとのこと。
解析・データ化の研究は進んできているものの、サンプルを採取するための人手が足りていないそうです。コップ一杯の水を汲んでくる、汲み続けることがボトルネックになるのだそうです。。

実はこのNEWSPICKS記事、広告として(おそらく龍谷大学の)接触しました。
この研究を広告に載せて知ってもらおう!という背景には、そういったボトルネックになるところを企業や自治体とコラボしていきたいという想いもあると思います。
今は滋賀県での展開が研究のメインのようですが、これが日本中・世界中に広がっていくと良いですね。

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