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【0532】脱炭素に向けたイノベーション:デジタル化編

以前、存在だけ取り上げていた資源エネルギー庁が出している「脱炭素に向けた次世代技術・イノベーションについて」の資料から、どんな技術が検討されているのかを調べてみるシリーズ。本日は産業・ものづくりの中のデジタル化について。

全資料はこちらから

「産業・ものづくり」のテーマの中でもいくつかの分野に分かれていて、その中でも「デジタル化」についての技術を今日は見てみたいと思います。

データ共有

産業の中で活用できるデータを統合して色んな使い方をしていけるようにしよう。という構想。

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ここでは船舶・洋上構築物という分野に限られていますが、個別に取得したデータを一箇所で統合的に持ち、それをステークホルダーに合わせて利活用してもらおうという考えのようです。このデータを使って、省エネ・CO2排出の抑制や、洋上風力発電への活用などを進めることで脱炭素を目指しているそう。

取得したデータの利活用は、色んな産業で脱炭素以外の目的でも必要な動きですね。

ロボット・AI等の利用

このテーマが非常に多岐に渡っており、

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人の活動を支援するためのロボットやAIの活用の話、AIベンチャーで著名なプリファード・ネットワークスさん等も、パソコンのようにパーソナルユースでロボットを持つ時代がすぐそこに来ているというようなお話をされていたりもしますね。

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それらを工場に活用することでの省エネ世界の実現。

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それをどうやって民間で広げていくのかという視点。

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AIを効率的に動かすための半導体の開発。

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それを社会実装していくための事業構想。

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AIもデータが無ければ意味がなく、その大量のデータを取得するためのIoT分野の事業。

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IoTなどのセンサ等を統合的に活用した時のイメージ。

このように、ロボット・AIの分野は個人レベルでも社会レベルでも非常に期待され、研究や投資が盛んに行われていく分野のようです。イノベーションテーマでよく耳にする分野ですが、もちろん脱炭素にも有効ということですね。

3Dプリンタ

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3Dプリンタの社会実装について。今は樹脂で作ることがメインなので、プロトタイプや検証のためのものをつくることが多いと思いますが、それらが最終製品化するような世界が目指されているよう。これが実現すれば、大量生産大量消費のモデルではなくなっても、コストを維持でき、資源の無駄遣いをせずに済むのかもしれません。

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素材加工の分野でも次世代レーザーというものが検討されているようで、これも高効率性によって脱炭素に有効なんですね。

日本の得意分野のものづくり。産業がもたらす環境への影響は大きいだけに、意義のあるイノベーションが今後もたくさん出てきそうです。

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