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【0904】第5回ジャパンSDGsアワード:株式会社HAKKI AFRICA

第5回ジャパンSDGsアワード、受賞団体を見てましたシリーズです。※まだ外務省のページでは受賞理由などは公開されておらず、各社の取組と発表内容を調べてみた限りの内容になります。

SDGs推進副本部長(外務大臣)賞:株式会社HAKKI AFRICA

副本部長(外務大臣)賞は、アフリカで「中古車マイクロファイナンス」や「新興国金融向け信用スコアリングパスポートの開発・貸与」を行うスタートアップ企業のHAKKI AFRICAさん。

車や家、クレジットカードにも重要な「信用」は、返済の能力が本当にあるかどうかというスキルだけの問題ではなく、「この人はお金返せるはずよ」と誰かが信用を認めてくれることで成立しますが、それが誠実に機能していない社会もまだまだ存在しているというのがアフリカの現状。

それをテクノロジーの力で解決していこうとされている企業のようです。

○可能性をふやす人を、ふやす

https://hakki-africa.com/about/

可能性をふやす人を、ふやす
を企業のMISSIONに掲げて、新興国に必要なFinTech事業をされていて、5つの行動指針というものが出されています。信用スコアの出し方についても詳しいテクノロジーはわからないですが、「他社が1ヶ月かかるところを1日で完遂する」という仕組みのようで、

途上国のマイクロファイナンスを始めとする、小〜中規模の金融機関向けのCredit as a ServiceのAPI(越境信用パスポート)開発を主な事業としています。信用スコアリングのアルゴリズムは複雑で、先進国のエンジニアとマイクロファイナンス研究者の知見通じ数学的推論をアルゴリズム化し、個人の信用を他国で使用可能なパスポートとして可視化します。また、Safaricom社のM-PESAのAPIを利用して返済自動記帳を可能にし、他社が与信にかけるコストの10分の1程度まで圧縮する事に成功しました。当社の信用スコアの自動意思決定/返済自動記帳システムにより、アフリカにおける金融サービスの金利を地域最安値で届けられます。

上記サイト内より

こういった取り組みも。これ、アフリカで広がっていけば、新興国だけじゃなく便利なサービスになっていくのでは。とも思います。

○HAKKIとは「正しい」

社名の「HAKKI」ってどういう意味なんだろう?と思い、調べてみると、スワヒリ語で「正しい」という意味だそう。※アフリカにはたくさんの言語があるそうですが、エンジニアを募集していた勤務地がナイロビ/ケニアで、ケニアで使われている言葉がスワヒリ語のようでした。

正しいアフリカ。

ちゃんと努力している人をちゃんと評価し、信用をスコアにして、可能性を広げていく。

正しいことを、ちゃんとやっていくという企業の理念が現れた社名になっているんですね。

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