【0089】調べてみたCHAMPIONS OF THE EARTH:Impossible Foods and Beyond Meat

国連の最高の環境賞である「地球大賞」、どんなものが賞を受賞しているのかを調べてみました。本日は、2018年受賞の代替肉で有名なインポッシブルフードとビヨンドミートの共同受賞。

食肉が環境に悪影響を与えているという話は以前にも取り上げさせていただきましたが、

その代替肉で有名なインポッシブルフーズとビヨンドミートが2018年に地球大賞を受賞されていたそうです。環境文脈で食肉はなかなか厳しい状況にある中、日本の環境大臣はステーキを食べてる写真をSNSにあげてる!という批判もありましたが、みんなそれくらい「肉は食べたい」だけどその欲求と環境をどううまく調和させるか。というところに挑んだイノベーティブなビジネです。ちなみに、ビヨンドミートは2009年、インポッシブルフーズは2011年の設立とのことなので、この分野にいかに早く取り組み続けてきたかというのが伺えます。

アプローチが科学的

日本で代替肉と聞くと、大豆ベースのソイミートや精進料理的な元々の植物をそのまま肉っぽく成形するようなものをイメージするんですが、このビヨンドミートやインポッシブルフーズの代替肉は、なるべく肉に近づけていくようにするために科学的なアプローチをとっているそうです。

肉を製造に動物は必要ない。
肉を構成するアミノ酸・脂質・微量ミネラル、水分は、みな動物以外から利用可能だ。

というのがビヨンドミートの創業者の言葉だそうですが、考えてみたら、動物は植物を食すして消化することによって、肉に変えているので、それを科学的にたどれば肉できるじゃんということなのかもしれませんw

インポッシブルフーズの方は、肉の味の再現のために必要な要素が「レグヘモグロビン」という血液に含まれる要素だということを突き止め、さらにそれを大豆の成分と酵素を組み合わせることで生み出せることを発見したそうで、血液っぽい味さえ植物から作れているんだそうです。やば。

環境に良い側面と健康に良い?な側面

家畜を育てないという点から環境に良いという側面はもちろんそうなんですが、植物由来のため健康にも良さそうというイメージからアメリカを中心に広がってきているそうです。ビヨンドミートの創業者も

代替肉という選択肢ができたことで、赤身の肉や加工肉を食べることで発症の可能性が高まると言われている心臓病、糖尿病やがんのリスクを抑えることができるかもしれません。

という発言をしているそうですが、ここには異論もあるようで、科学的になるべく「肉」になるように寄せていっているので、そら健康への影響で言うと、「肉」と一緒だよ。という意見。そらそうだ。

オーガニックフードで有名なホールフーズのCEOの方が、「環境にには確かに良いと思うけど、健康だというのは支持しない。」と発言されているそうです。オーガニックも同じく環境と健康の両方の理由からのユーザーが多いと思いますが、その両方のユーザーのニーズをキチンと理解した経営者の発言だなと思いました。

日本ではまだまだ環境と肉のつながりが薄いように思うので、やはり流行の仕方は「あの話題の」や「健康にも良さそう」みたいな上陸の仕方をしそうですね。。誤認なく、ちゃんとした想いを味わえるように普及していってくれることを願います。

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