【0898】買った魚の漁獲までたどれるブロックチェーン
食材のトレーサビリティは様々な分野で重要と言われ、魚においては、SDGsの目標14でも「持続可能な漁業」の項目で重要視されています。誰がどこでどんな魚を獲ったかを把握することで、サステナビリティを失うほど、とりすぎていないかを把握することができるし、消費者としても、安心して食べることができるようになる。
というものがブロックチェーン技術で、すでに実現している(実証実験)そうです。
ideasforgoodさんの記事より
魚1匹1匹に、こうしたQRコードがつけられ、読み込むとお店に来るまでのルートが辿れるようになっているそう。
実証実験をしてみて、
・まあでもQRコード、わざわざ見ないようになっていくよね
・切り身にした時は全部にQRコードつけるのか
など課題も見えてきたそうですが、すでにこういう取り組みが実現しつつあるというのはすごいですね。
Ocean to Table Council
このトレーサビリティを実現するための協議会として、Ocean to Table Councilというものがあるそうで、ここでブロックチェーンの仕組みを作っているそう。
ベースとなっているのはIBMさんが開発したブロックチェーンのFOOD TRUST。過去にこのnoteでも紹介したことがあるような気がします。
こういう仕組みになっているそうで、このアプリケーション上に各プレイヤーが情報を更新していくというもの。
巨大な1社が提供するプラットフォームではなく、様々なプレイヤーが存在するサプライチェーンだと、こういったブロックチェーン技術が重要になりそうですね。
ただ、やはり通常のオペレーションに加えて情報を入力するというフローが追加になるということもあると思うので、最終消費者が「この情報を必要としている」という状態が続かないと、なかなかこの仕組みを持続していくということにもつながらないのかもしれない。
技術はすでにある状態。それを受け入れるための文化の側の準備が必要なのかもしれません。
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