見出し画像

第4回 「県立普通高校に『SDGs推進科』ができる!かも」

 今週火曜日の1月26日に中央教育審議会(中教審)が文部科学大臣の諮問に対し令和時代の小中高校の教育の在り方を答申しました。

 中央教育審議会ってわかりにくいですよね。簡単に言うと文部科学大臣の文科行政に対する諮問機関で、大臣が「どがん思う?」と尋ねたことに対して有識者が「こがん思うとります」と答える機関、というわけですね。現在は10期の委員で、会長は経団連の副会長、第一生命会長の渡邊氏、副会長の筑波大学学長の永田氏。経団連、第一生命、筑波大学、とそろえば、これはもう、SDGs推進グループだろう、と気づきます。

 実際、答申の概要の総論のなかで、急激に変化する時代の中で育むべき資質・能力として、「Society5.0時代※」「VUCA時代※」を背景に新学習指導要領の着実な実施のもと「持続可能な社会の創り手」を育てましょう、と提言しています。

 今回の答申でSDGsの文脈で注目すべきは、高校の普通科改革として、各設置者の判断により、学際的な学びに重点的に取り組む学科,地域社会に関する学びに重点的に取り組む学科等を設置可能とする制度的措置が提言されています。つまり、佐賀新聞の記事※によると「高校生の約7割が在籍する普通科を再編し、持続可能な開発目標(SDGs)といった現代社会や地域の課題に取り組む新学科を設置すること」ができるということです。

 高校の普通科改革にはもう一つあって上記の学校は「国内外の関係機関との連携・協働体制の構築、コーディネーターの配置」することも提言されています。これもすごいですね。

 そこで具体的なイメージがこれです。

〇佐賀県立 佐賀南高校 持続社会推進科(SDGs推進科)

 地球ならびに地域の課題解決をできる多様な能力を育てるためにSTEAM教育※に力を入れ、次世代の社会・経済・環境分野のリーダー的人材を育成するコース。大高連携で、学校推薦型選抜や総合型選抜入試を主眼とし、大高7年間の学びを重視する。カリキュラムは実践を重視し、地域とともにある学校として、持続可能な社会を創造する行政・企業・市民団体と協働して学びの場を構築する。
-です! 我田引水ですかね?

 でも、私としては100%こうならないとしても、割と実現しそうな気がします。これ進むと、SDGsを積極的に推進しない役所、企業には高校生は来てくれませんね。また、積極的に取り組むと、今後の人材確保には希望が持てるということになりましょうか。

 また、NPO/CSOとしても学校に設置されるコーディネーターは狙いどころですよね? ということはそれぞれの組織の得意分野でSDGsの文脈で準備していくと事業拡大のチャンスが生まれるということにもなりますね。

 2022年度から実装していくそうです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?