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気候変動・SDGsアクションLabo 通信 vol.8

第9回目の「気候変動・SDGsアクションLabo」は、「活動シェア会」です。実際に活動を行ったチームは活動の結果報告、準備中のチームは取組状況のシェアを行いました。


■第9回〔2022年2月27日(日)〕
「アクションLabo 活動シェア会」


各チームのプレゼン後に、他チームメンバーやアドバイザーのタケシさんからフィードバックを行うという進め方を説明した後、まずは発表準備の時間。

フィードバック時には、「相手を想って」「このチームがこの後、どうしたら前に進んでいけるか?」といった視点の紹介もしました。

準備を終え、いよいよ発表の時間です。




【各チーム発表】

■プラスチックレスチャレンジ

プラスチックが環境に与えている負荷は大きそうだけど、どうやって減らしていけばよいのだろう?からこのチームはスタート。
プラスチックはほとんど使い捨てで、2050年の海では魚の重量よりも海洋プラスチックの方が多くなるという予測や現状・課題から、使い捨てのプラスチックを減らしていこう!を目標に。

使い捨てプラスチックの現状を知ってもらうためにイベントを開催。
ノンプラスチック専門エコストアである「プラナシスタ」さんの、エシカルなモノ・コトが集まるイベント『エシカルマルシェ』で開催。
チーム作の魚釣りゲームでプラスチックごみの現状と、何もしないままの2050年の海を体感してもらう。


【感想&フィードバック】

「実際にイベントをして、小さな子にも伝えることができるところはとてもよいと思いました。」
「イベントには親も一緒に来ると思うので、親子一緒に学べるのはよいですよね。」

タケシさん総括
「国際環境NGOグリーンピースさんの動画を使用(プレゼン内で抜粋)。許可取りもしていて、自分たちでできない部分について、公的なものを借りることができているのはとてもよい。プラスチックが全部ダメということではなく、どんなものが自分たちに良くない影響を与えているのか確認していくのは重要ですよね。」



■Remakosme~コスメに次は私が恩返し!

いつも自分たちを綺麗にしてくれているコスメの無駄をなくしたい
プラスチック容器や含まれている金属部品等、環境負荷が大きそうだが無駄に買ってしまっていないか。
ターゲットはコスメ消費者。コスメを購入した人たちに向けて、情報発信。
高校生チームなので、身近である自分たちの学校でアンケート調査を実施。結果をSNSで発信。
活動への協力依頼のプリントを作成して生徒に配布し、校内放送でも呼びかけを行った。

アンケートの結果、持っているコスメは多い人で100個の人もいる中、使っているコスメは多い人でも25個。このアンケート結果からも、コスメを無駄に持っていることがうかがえた。
これからInstagramでアンケート結果などを投稿していく予定。


【感想&フィードバック】

「高校生だとできることが少ないと言っていたけれど、逆に今回の取組は高校生だからこそできた取組なのかなと思いました。」
「別の学校にも広がっていくと面白いと思いました。安全な処分方法も発信できるとよいなと思います。」

タケシさん総括
「皆さんにしかできない高校内でのアンケートだったと思います。身近なところは意外に気付きづらいので、よかったのかなと思います。アンケートは答えてくれた人たちに返すことでその人たちの変容も期待できますね。」



■フードロス削減!腹八分目で健康に

宴会などで食べきれなかった料理は捨てられてしまい、もったいないので持ち帰ることができたらいい。また、お腹いっぱいで食べきれない状態にならないように、注文時に量を選べるようにしたい、と感じたところから始まった。
自分にとって適切な量を食べること」、「気軽に持ち帰りしやすいようになること」で、フードロス削減に繋げていきたい&それを知ってもらいたい。
健康も意識したフードロス削減プロジェクトを実施。

主に札幌の社会人、外食をする人をターゲットに。
札幌市内の飲食店3店舗程度でチラシによる啓発・アンケート・お持ち帰り容器の試用を予定。フードロスの現状と持ち帰り容器を使うという選択肢を知ってもらう
自分の健康を考えるところから始めることで、生活の一部になる取組にしたい。


【感想&フィードバック】

「プレゼンがとてもわかりやすかった。チラシをプロの方にお願いしたり、飲食店にお願いしに行ったりと外部を巻き込んでいけているのがとてもすごいと感じました。」
「消費者だけでなく、飲食店の意識改革にもつながる内容なのが良い企画だと思いました。」

タケシさん総括
「大きな問題にローカルに取り組んでいくというところで、とても大変だったと思います。そして、消費者と飲食店のパートナーシップという点で、協力してもらえる店舗を見つけることが難しいという事が重要なポイントだと思います。どんな点で難しいのか、どうしたらOKをもらえたのか、そうした経験を整理していくこともとても大切だと思います。」



■サスティナブルサイクルーズ

家庭から出る生ごみをリサイクルしたり、減らすことはできないだろうか。
札幌市の燃やせるごみの40%近くが生ごみだが、リサイクルや減らす方法を知っている人は少ないのでは?
生ごみの量を減らし、生ごみのたい肥化など活用する方法を広めたい!
まずは、生ごみ問題に関心のない人に最初の一歩「ファーストステップ」を提供!

2月26日(土)にオンラインでイベントを実施。
周りの知人等に声をかけ、旬の野菜を使って生ごみを極力出さないクッキングをする『私たちのエコクッキング会』を開催!
大根の皮を使うのが難しいという声の中、大根の皮でナムルを作った参加者も!
最後に、食事をしながら、気候変動問題や生ごみの現状などを共有。生ごみ問題について興味を持ってもらえた。


【感想&フィードバック】

「活動の雰囲気が伝わってきてよかった。お店に行かなくても家ですぐに実践できるところがよいなと思ったし、自分も家でやってみたいなと思えた!」
「参加できなかったが、とても楽しそうだった!生ごみを減らすことと、楽しく料理することを繋げられていてとてもよい企画だなと思った。」

タケシさん総括
「いい形ができたと思うのでこれを流行らせるというのが面白いと思います。ノウハウをHPなどで公開し、誰でもこのイベントを開催できるようにして、各地で開催されるようになるとおもしろい!食育・孤食対策にもなっていくと思います。」





これで発表・フィードバックを行う活動シェア会が終了。
アドバイザーのタケシさんからは「世の中にある活動はこうしてできていくんですよね。学びながら、楽しそうと思う人たちが集まってやってみるというところから、どんな活動もできていくので、今回その流れを知っていただけたのかなと思います。」

これから活動が始まるチームや取組が残っているチームは、フィードバックを材料にブラッシュアップし、活動を行っていきます。


次回、第10回 気候変動・SDGsアクションLaboは、ついに最終回「今の気持ちをシェアして、これからの活動へつなげよう」です。今までの活動を総括して振り返り、自分自身・チームのこれからを考えます。


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