9/7(木)の日記 軽井沢で自分を好きになった話
どうも!軽井沢で住み込みバイト中の佐藤です。
最近ようやくGoogle Mapのお気に入り登録を覚えました。
12:00丁度に高見亭に到着。この前カフェの店員さんに美味しいと教えてもらった。ざる蕎麦と穴子天丼のセットを注文。蕎麦がちゃんと蕎麦の香りがして「当たりの蕎麦だ!」と歓喜する。
バスに乗り、白糸の滝に向かう。「白糸の滝」実は全国に8つあるようで以前静岡で行きそびれた無念を果たす。綺麗だったけど思ったよりはこじんまりとしていた。
「竜返しの滝」なるものが近くにあるとのことで歩きで向かうことにする。熊が出ると看板で脅されたのでしぶしぶお土産屋さんで鈴がついている提灯のキーホルダーを購入。リンリン鳴らしながら道なき道を歩いていたが、何を間違えたのか自動車専用道路を歩いていたようで、仕事中風の男性に車から「ここ車専用ですよ」と声をかけられる。
「…旧軽までだったら乗せていきましょうか?」
「…お願いします…。」
「熊に襲われなくてよかったですね。ひとりで歩いてて寂しくなかったですか?」
「寂しいかなと思って鈴買ったんですよ」
熊にもおじさまにも襲われなくてよかった。お仕事中にありがとうございました。自分、多方面で危ない橋を渡りすぎていて面白い。
そこから旧軽井沢銀座通りをプラプラして画廊に入る。
「こういうのって実際に買われる方いらっしゃるんですか?」と話しかけてみたところ話が弾んで版画作品の見分け方や、おすすめの美術館を教えてもらう。
「こういうのはね、買おうって思った時に買うものではなくて『出会った』と思ったら買うんですよ。お客様にもそういうときがきっと来ますよ。」
明らかに軽井沢にそぐわない出で立ちの佐藤に掛ける言葉として、これ以上の最適解がないほどの最適解だと思った。
佐藤のプラプラは続く。
軽井沢駅方面にプラプラしていると、「Quartet」の文字が。たまらず入店する。なんでも自家製クラフトビールが飲めるお店だそうで、カウンターの後ろにビール工場がある。他にも色々あったけど迷わず「Quartet」を注文する。柑橘系でフレッシュな味わい。美味しい。出来立てのビール、美味しすぎる(圧倒的語彙力)。
「ドラマのカルテットと関係あるんですか?」と聞いてみたところ、関係はないとのこと。でもバーのマスター(ミストレス)がドラマ・カルテットのファンだそうで、撮影当時の軽井沢の様子だとか、実はあの別荘売りに出されてるよ、とかいろいろ教えてもらえた。次の休日の過ごし方も一緒に考えてくれた。ご夫婦総出で別荘までの行き方まで教えてもらった。感謝。
ビール1杯と水で約1時間居座り、「カルテットの聖地行った的な進捗があれば報告しに来ます!」
と店を後にする。
ちょっと前までひとりだと何処にも行けないと思ってたけど、山にも画廊にもバーにも行けた。しかも行く先々で現地の方と交流して、新たな知見を取り入れている。すごく旅人っぽい。
色々なことが色々なふうに大丈夫になったのだと思う。
「まあ行けなくてもいいか。」「ダサいと思われてもいいか。」「自分のためだけにお金使っちゃってもいいか。」
でもなんで大丈夫になったのだろう…
ああ、私、今の自分が好きなんだ。
憧れの軽井沢に住んで「リゾバやってるよ!」っと言ってみたりして。
好きな環境に身を置いて好きなことをして過ごすことで自分の駄目さや、自意識過剰な部分を許せるようになる。そうすると世界が広がる。
佐藤の一人暮らしの家に帰ってもこの魔法が解けないように、日々の生活を愛くしんでいこう。現実は厳しいけれど。
諦めこそが佐藤を強く、大丈夫にさせる。
そのうちデパコスを自分のために買ったりできるようになるのかな。
あと、1日通して思ったのは「カルテット好きすぎて」「住み込みバイト」で軽井沢にいる話、とてもウケがいいことが分かった。キャッチーかつ軽井沢にいる理由が明確でなんだかいい感じなんだろうな。
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