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「プロミシング・ヤング・ウーマン」

恋愛までいかなくても強いきずなで結ばれたsisterhoot物 
そして新しい復讐劇の形

あらすじ

この映画は、医学部を辞めた主人公キャシーが、夜のクラブで酔っ払ったふりをして男性に持ち帰られ、彼らの本性を暴くという復讐劇です。しかし、その背景には、キャシーの親友であるニーナが学生時代にレイプされたという過去があります。ニーナはその事件の後、自殺してしまいました。キャシーはニーナの仇を討つために、自分の人生を犠牲にして
夜のクラブで酔っ払ったふりをして、男たちに持ち帰られると、正気に戻って彼らを恐怖に陥れるという復讐に明け暮れています。

この映画は、レイプやセクハラという重いテーマを扱っているにもかかわらず、コメディやロマンスの要素も盛り込んでいます。そのギャップが、観客の心に深く刺さります。特に、キャシーと元同級生のライアンとの恋愛関係は、キャシーの復讐心と相反する感情を引き起こします。ライアンはキャシーに対して優しくて誠実な態度を見せますが、実はニーナのレイプ事件に関わっていたことが明らかになります。キャシーはライアンを許すことができるのでしょうか?そして、キャシーの復讐はどんな結末を迎えるか.…

感想


この映画の最大の魅力は、主演のキャリー・マリガンの演技です。彼女はキャシーの複雑な感情や人格を見事に表現しています。キャシーは一見冷静で計算高いように見えますが、実は傷つきやすくて孤独な女性です。彼女はニーナの死を受け入れられずに、自分を責め続けています。彼女は復讐を通して正義を求めていますが、それが本当に幸せなのか分からなくなっています。キャリー・マリガンはそんなキャシーの内面を巧みに演じています。


この映画は、レイプやセクハラなどの社会問題に切り込んだ作品ですが、コメディやロマンスの要素もあります。キャシーのキャラクターは、復習心に燃える強い女性ですが、同時に傷ついた心を抱える脆い女性でもあります。彼女の行動は正義感から来るものなのか、それとも自己破壊的なものなのか、観客は常に考えさせられます。そして、衝撃的な結末は、忘れられない印象を残します。

彼女の人生は、医学部時代の同級生であるライアンと再会したことで変わり始めます。ライアンはキャシーに恋をし、彼女を幸せにしようとします。キャシーもライアンに心を開き始めますが、ニーナの事件に関係した人たちへの復習は止められません。そして、最後には自己犠牲を厭わない決断をします。

この新しい復讐劇の形は、レイプやセクハラを受けた女性たちが自分たちで正義を執行するという設定は、現実ではなかなか実現しないことですが、映画では可能になります。しかし、その代償は大きく、キャシーは最後に幸せにはなれません。この映画は、観客に問いかけるように作られています。私たちはどうすべきなのか?私たちは何ができるのか?私たちは何を望むのか?

プロミシング・ヤング・ウーマンは、sisterhoot映画としても素晴らしい作品です。キャシーとニーナの友情は、映画の中で直接描かれることはありませんが、キャシーの行動や台詞から感じられます。また、キャシーが出会う女性たちとの交流も見どころです。特に、キャシーの両親やカフェで働く仲間とのシーンは、彼女の人間的な一面を見せてくれます。

彼女の感情に共感はできますが行動は…そして、この映画から得られるメッセージは、私たちに考えさせられるものです。ぜひ一度ご覧ください!



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