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SDGsについて理解したい方必見!誰でもわかりやすく簡単に解説します

サスティナブル、フードロス、エシカル、フェアトレードなど…
最近新たに耳にしたり目にしたりするワードが増えてきたのではないでしょうか。

企業のホームページで度々見かける「サスティナブル」「フェアトレード」
ニュースやテレビなどでも取り上げられる「フードロス」など、ここ最近でみる回数が増えてきたとは思いませんか?

実はこれらの言葉の共通点には「SDGs」といったものがあります。

そこで今回は「SDGsについて」誰でもわかるように簡単に説明致します。
細かくてわかりにくい話はしません!
誰でも理解できるように具体例を交えて説明していきますので、ぜひ最後までご覧ください♪

1読み方から確認するSDGsの意味

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それではまず、SDGsについてはじめて見たという方のために、読み方からSDGsについての意味について考えてみましょう。

SDGsは略称で、正式にはサスティナブル・ディベロップメント・ゴールズ(Sustainable Development Goals)といった言葉になります。
正式名称の頭文字から略して「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」と呼ばれているんですよ。

ちなみに日本語では「持続可能な開発目標」といった意味を指します。

持続可能な開発目標といわれてもイマイチ理解できませんよね。
それではSDGsとはどういった特徴や意味があるのかについて、次にみていきましょう。

(1)SDGsの特徴は?

SDGsが世間一般に広まっているのは最近かもしれませんが、SDGs自体は2015年の国連サミットで採択されたことをきっかけにはじまりました。

2030年までというゴールを設定し「2030年までには世界がこうなっていて欲しい」という願いから生まれたのが世界共通の目標がSDGsの特徴です。

さらにSDGs最大の特徴は、目標がカテゴリー別で17個、さらにその中から細かく分類したターゲットとして169個も設定されているということです。

(2)SDGsの目標とターゲット

2030年時の理想の姿を世界共通で統一するためには、世界共通の目標が欠かせません。

SDGsの持続可能な開発目標というのは、「2030年に世界がこうなっていて欲しい」「2030年の地球の理想姿」にするための目標であり、私たちにも深く関わっているものが多いんですよ。

ではここで、実際にSDGsの目標について少し目を通していきましょう。

《SDGsの目標》
テーマ 『誰も置き去りにしない世界』を目指して
目標1 「貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

目標2 「飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

目標3 「
すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

目標4 「質の高い教育をみんなに 
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

目標5 「ジェンダー平等を実現しよう」
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る

目標6 「安全な水とトイレを世界中に」 
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

目標7 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

目標8 「働きがいも経済成長も」
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

目標9 「産業と技術革新の基盤をつくろう」
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

目標10 「人や国の不平等をなくそう」
各国内及び各国間の不平等を是正する

目標11 「住み続けられるまちづくりを」
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

目標12 「つくる責任 つかう責任
持続可能な生産消費形態を確保する

目標13 「気候変動に具体的な対策を」
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

目標14 「海の豊かさを守ろう」
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

目標15 「陸の豊かさも守ろう」
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

目標16 「平和と公正をすべての人に」
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

目標17 「パートナーシップで目標を達成しよう」
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

今の私たちの生活でも度々問題になる「ジェンダー」「働きがい」「福祉」などの分野はもちろん、地球の環境に関わる海や森林の豊かさを守るもの、発展途上国などの貧富の差や飢餓などの問題に関わる目標が設置されています。

繰り返しにはなりますが、SDGsは世界共通の目標です。
日本だけの目標ではありません。

そのためSDGsの目標設定の中には、日本とはあまり関わりのないものもあるかもしれません。
しかし、地球規模で目標を統一し目標レベルに到達していない国には政府や企業が支援をすることで目標達成の手助けをすることも、SDGsの目標達成のためには必要なことです。まずは、SDGsの特徴や目標の内容について頭に入れておいてくださいね♪

《ポイントを整理しよう!》
①SDGsは世界共通の目標。
②SDGsは2030年にこうなっていたらいいな…という世界の理想を目標にしている。
③2030年までというゴールまでの期限が決められている。
④SDGsにはカテゴリー別に17の目標と169個のターゲットが設置されている。

SDGsの目標やターゲットについて詳しく知りたい方はこちらをサイトを参考にしてみてくださいね♪
SDGsの目標とターゲットまとめ!ロゴと共に紹介します
SDGsの目標と意味を分かりやすく解説します!

2SDGsの背景や話題になっている理由は?

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それではなぜSDGsが誕生したのか、ここまで注目されるようになったのかという点についても考えていきましょう。

(1)SDGs誕生の背景

SDGsはすぐに採択されたわけではありません。
元々SDGsを採択する前には「MDGs」と呼ばれる目標が設置されていました。

「SDGsは耳にしたことがあるけれど、MDGsは初めて聞いた」という方が多いように、日本でもMDGsは一般的に広がることはありませんでした。

MDGsが一般的に広がらなかった理由としては、
①目標が開発途上国向けのものだったから
②先進国は政府以外は積極的に取り組まなかったから といったものがあげられます。

実際にMDGsの目標に目を通してみると、
目標1「極度の貧困と飢餓の撲滅」
目標2「初等教育の完全普及の達成」
目標3「ジェンダー平等推進と女性の地位向上」
目標4「乳幼児死亡率の削減」
目標5「妊産婦の健康の改善」
目標6「HIV /エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止」
目標7「環境の持続可能性確保」
目標「開発のためのグローバルなパートナーシップの推進」といったように、なかなか自分たちのこととしては捉えにくい内容がそろっています。

そこで国連では、MDGsをさらにより良いものにアップデートして「世界で」取り組めるものにしようとSDGsが誕生します。

そして2015年の国連サミットで採択されたSDGsは徐々に私たちの生活に関わり、少しずつ浸透しているんですよ。

(2)SDGsが注目されるきっかけは3つ

では、SDGsはどのようにして注目されるようになったのでしょうか?
SDGsが注目される理由としては3つあるといわれています。
ひとつずつ確認していきましょう。

①世界全体で危機感が高まった

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まず何よりも大きな理由は「世界全体での危機感が高まった」ということです。

日本をはじめとする世界では18世紀半ばの第一次産業革命から、現代の第四次産業革命に至るまで世界各国の「生産力」を競う経済競争をしていました。

生産力を上げるということは、科学技術の開発を進めることということですが技術の発展には「自然破壊」が伴ってしまいます。

実際に、第二次世界大戦などを考えてみましょう。
戦時中は労働力・生産力を競いつつも、勝つために自然破壊をしていましたよね。今でこそ平和になった日本ですが、戦後の「水俣病」「イタイイタイ病」などは技術の発展とともに起きた公害病です。

このように技術の発展には何かしらの犠牲がついてまわっています。
もちろん技術が発展することによって私たちの生活が豊かになるため、すべてが悪いというわけではありません。

しかし限度を超えてしまうと今の地球のように、地球温暖化などの気象問題が起きてしまうんです…

地球温暖化による弊害は日本だけではなく、世界各国でも問題視されています。世界では地球温暖化に対しての危機感が年月を重ねるたびに増していきました。

世界規模での環境問題をはじめとした、社会や人の課題に終止符を打つためにも、SDGsが採択され注目されるようになったといわれているんですよ。

②MDGsの反省を生かして先進国も積極的に目標を達成することになった

さきほどもご紹介したようにMDGsでの反省を生かし、SDGsは新たな目標を設置して採択されました。

MDGsであまりよくない成績をおさめてしまった国では、「次こそは成功させよう」といった思いからも積極的に国内にSDGsについて発信し、国内普及率を高めようとしているのもSDGsが注目されているきっかけだといわれているんです。

また、MDGsと比較してSDGsでは
・ゴールの設定がわかりやすいこと
・SDGsのロゴがあること の2点からも印象に残りやすく、効果的に世界に広まっていったといわれています。

③SDGsがビジネスにつながることが国連から発表された

SDGsのビジネス効果はとても大きいもので、多くの国内企業も本腰を据えて目標達成のために貢献しています。

SDGsのビジネス効果というのは「雇用の創出と経済効果」
その経済効果はおよそ12兆ドルといわれており、新たな雇用創出は3億8000万人にものぼると国連で発表されたんです。

国連の発表を受けて、世界各国の企業はこのビジネスチャンスを掴むべくSDGsを無視することはなくむしろ積極的に取り組むようになりました。

このような3つの理由から日本や世界でもSDGsは普及していったといわれているんですよ♪

SDGsが注目されるきっかけなどについてさらに詳しく知りたい方はこちらのサイトがおすすめです。
SDGsとは? 話題になっている理由をわかりやすく解説
SDGs(持続可能な開発目標)とは?
SDGsとは何か、女性や子供の視点に立ってやさしい言葉で考えてみた

3SDGsの取り組み方は?企業と日常生活から考えてみよう

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ではSDGsとはいったい何か、SDGsの背景や注目されるきっかけについて理解できたところで実際にSDGsに対してどのように取り組んでいるのかについても目を向けてみましょう。

(1)企業のSDGsに対する取り組み

ポテトチップスやじゃがりこなど、老若男女から愛されるスナック菓子を製造・販売している企業カルビーではSDGsの目標達成のために幾つかの取り組みをしています。

たとえば、
・ポテトチップスの賞味期限の表示変更と賞味期限を2ヶ月延長
・クラフト紙を使用したポテトチップスのパッケージを作成する
・プラスチックゴミの削減 などに取り組んでいるのが特徴です。

一見すると、環境に対して配慮しているだけでは?と思うかもしれませんが、実はきちんとSDGsに貢献しているんですよ!

たとえば、食品ロスと呼ばれるまだ食べられるのにも関わらず捨てられてしまう食品が日本だけでも年間とんでもない量が出ているんです。
その量は国民一人あたり毎日お茶碗一杯分の食料だといわれています。

ほかにもプラスチック込みによる海洋生物の生態系が崩れる恐れがあることから、プラスチックゴミは有害であるといわれているため、SDGsの目標にもある海を守るためには欠かせない活動です。

このように企業は自社の強みを活かしつつ、自分たちができるSDGsの目標達成に貢献しています。

(2)実は普段からしている私たちのサスティナブルな活動

それでは、私たちはどのようにしていけばSDGsの目標達成に貢献できるのでしょうか?

実は皆さんの生活の中にもしかしたら馴染んでいるかもしれないことが多いんですよ。

たとえば、
・ゴミの分別
・プラスチックゴミの削減と再利用
・節約による食品ロスの削減
・エコバッグを使用する など…

私たちの身近なところにいくつもSDGsの目標に貢献できる活動はあります。
さきほども紹介したようにプラスチックは海洋生物にとって有害なため、エコバッグを持ち歩いてレジ袋を消費しないことも立派な活動の一つ。

さらに主婦のみなさんが節約のためなどに、食材の使えるところは全部使うことや消費期限や賞味期限をきちんと守ることも食品ロス削減のためには欠かせない行動なんです!

考えてみると、私たちは知らず知らずの間にSDGsに貢献していたということになります。
さらにSDGsに貢献するためには、
・ペットボトルなどは再利用ボックスに出す
・エコバッグを毎日持ち歩く などをしていくことで、私たちの生活に負荷なくSDGsに貢献できるのでぜひ今日からチャレンジしてみてくださいね。

4まとめ

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いかがでしたか?

今回はSDGsについて簡単にご紹介をいたしました。
SDGsの特徴、背景、企業の取り組みや私たちができることなどについて、少しでも参考にしていただけると幸いです。

SDGsについてもっと詳しく知りたいといった方はこちらのサイトがおすすめです!あわせてチェックしてみてくださいね★
SDGsをわかりやすく丁寧に教えるサイト
SDGsを本当にわかりやすく解説します

《参考サイト》
JMEC日本ママ起業家大学

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