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冬も歩道を歩ける街にしたい

北陸では、雪はロマンチックにちらほらと降り始めるものではありません。
まるで隕石が落下したような衝撃音で雷が鳴り響き、暴風と共に雹があちこちで音を立て、安眠できないまま迎えた暗い朝、カーテンを開けるとそこは曇天に溶け込むような灰色の雪…

それでも人々は学校や会社に向かいます。
車で移動する人は車の雪を下ろし、無理やり道路に積もった雪を蹴散らしていきます。大きな道路に出れば、融雪用のシャワーが道の真ん中から噴き出しているので問題なく走行できます。

徒歩や公共交通機関を使う人は、長靴を履き、車が蹴散らしたり踏み固めた雪の上を恐る恐る歩いて進みます。大きな道路沿いの歩道は足跡が幾重にも重なり、横断歩道の始まりの部分、車道の端の少し低くなっている部分は、融雪の水と溶けた雪がみぞれ状に溜まって、足首まで浸かってしまうほどの水たまりになっています。(なぜここに排水溝がないのでしょうか。雪に埋もれているのでしょうか)
そんな水たまりに気付かず車はびゅんびゅん走り、道の端に溜まったみぞれ状の水を大きく跳ね上げています。

この、車が跳ね上げるみぞれ状の水で、私は頭から足元までずぶぬれになったことがあります。
(首元からも水が入り、下着までびしょびしょになりました)

跳ねる水飛沫。あの時は、こんなもんじゃありませんでした。


融雪装置が悪いとは言いません。そのおかげで、街の主要な道路はきちんと車が通行できますから。
でもその横の歩道を歩く人々は? 跳ね上げたみぞれ状の水を頭からかぶるしかないのでしょうか。
融雪装置を付けるのであれは、きちんとその排出した水を回収するための排水溝や下水設備を完備して、横断歩道を渡るときにちょっとした川を渡るような思いをしなくてもいいように、歩道を歩くときにイルカショーを最前列で観るような思いをしなくていいようにしてほしいのです。

目標6.すべての人々が水と衛生施設を利用できるようにし、持続可能な水・衛生管理を確実にする (安全な水とトイレを世界中に)
SDGsとターゲット新訳

日本の降雨量ランキングで、石川県は高知や宮崎など台風の多い県に続いて堂々の全国4位。降水時間は2021年では全国トップ。金沢は年間のおよそ27%の割合、つまり4日のうち1日は雨が降っているというエリアです。
つまりそれだけ、街の中にある排水設備の重要性が高いエリアだといえます。にも拘らず、融雪装置でバンバン水を出して、その水を回収できていないわけです。

冬になると、求職者の動きが鈍くなるのは、この「雪による通勤の不便さ」も大きくて、そうでなくても通勤の便が悪い金沢ではますます就労意欲が下がる一因になってしまいます。
金沢市の人手不足解消のためにも、この雪による交通問題、ぜひ解決に向けて取り組んでいきたいところです。
(まずは市のホームページに投書すればよいでしょうか…?)

コメントやスキをいただけるとうれしいです! いつか、金沢市を拠点に、SDGsの観点からキャリア支援できるような活動をしていきたいと思っています。