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電気・ガス・通信・交通。~オランダ生活費hack~

(アップデート履歴)
*23年4月3日:  NS同行者4割引きの最も簡単な方法を追記


こんにちはhiroimonoです。
オランダのみならず欧州全体が今インフレに苦しんでいます。
スーパーの野菜も昨年よりも1-2割あがり、何よりも電気・ガス代がとんでもなく高騰しています。戦争の影響もあると思いますが、一過性のものではなく当面続きそうな勢いです。

そこで「支出を減らすことは収入を増やすのと同じ!」を合言葉にしているわが家(僕だけですが)が、移住から2ヵ月弱で取り組んだ生活コストカット方法をシェアしたいと思います。セコセコと電気を消したり食べ物をけちるのは精神的にしんどいし続かないので固定費を削ることからはじめました。

1.電気・ガス契約の見直し(40€~)

水道代は住んでいる地区で決まった水道会社があるので選べません。しかし電気・ガスは自由競争です。2022年8月現在は初めて契約される方はあまりの変動っぷりに固定価格での契約はできなくなっていて変動型契約のみが可能です。変動型でも各社単価は違います。7月末に4社ほど比較したときは月に50€違いました。


使用量をどう減らすかはおいておいて、電気ガスの「単価」が違うのであれば、なるだけ設定単価の安いところと契約しておくのが最も簡単なコスト削減です。例えばこのような比較サイトで自分の住所を入れて金額比較ができます。

https://www.pricewise.nl/

エネルギー以外も比較可能


わが家は契約時こそ訳も分からず不動産屋がおススメしてくれたBudget Thuisというインターネット契約と同じ会社での電気ガス契約でしたが、NOUN、ENECO、Essentで比較したところ、Essentが最安で乗り換えました。見積額は同じ使用量で406€→366€まで下がりました。

*後日談:2022年11月にはBudget Thuisが最安値になっていました。さらに2023年3月からはanwbに乗り換えています。おそらくこれで落ち着くと思います。

乗り換えは上記の比較サイトを使ってもよいですし、目ぼしいところがあれば自分で電気ガス会社のTOPページから郵便番号と家番号を入力。契約が可能か、どれくらいの契約料金になるかを提示してくれます。

乗り換え後は移行先の電気ガス会社が以前の会社のキャンセル手続きをしてくれるので楽チンです。これで同じ使用量なら月に40€~節約ができるでしょう。

Essentの電気ガスシュミレーション画面


2.携帯キャリアの見直し(6€*人数~)


だいたいT-mobileやKPNなど大手キャリアが多いでしょう。
Lebara(欧州最大のMVNO)とT-mobileを妻と分けて試してみました。

T-mobileは3GB 月額14.5€
Lebaraは3GB  月額9€

T-mobileは5Gでしたがうちの部屋は電波の入りも変わらなかったので、特にこだわりのない方はLebaraでよいかもしれません。

こちらも新しく乗り換える携帯会社が、これまでの契約を解除してくれます。手順は以下Twitterの通り。

https://mobile.lebara.com/nl/en

SIMのみというのが通常の月額契約、前払いはプリペイド


3.インターネット(Wifi) 見直し(約10~15€)

こちらも先述の価格比較サイトで見積もることが可能です。
わが家はオランダ大手のZiggo、KPNではなくBudget All in 1というサービスを利用しています。
大手は2社がどちらも月額40-55€なのに対し、Budgetは32€(最初6か月は18€)と毎月10€ほど違います。

Budetの平均下りスピードは100Mbpsですが、大抵はこちらで十分ではないでしょうか。ちなみにスマホの4G通信がだいたい70-100Mbps。
うちはYoutubeやAmazon ビデオを見たりするのには何の問題もありません。高速で映画をダウンロードしたりオンラインゲームをという方はZiggo、KPN(55€くらい)のプランが高速でよいでしょう。

*契約の乗り換えによる従来のプロバイダ契約解除も、新規乗り換え先のプロバイダがやってくれます。

Budgetのサイト:携帯はイマイチですがエネルギーとネットはお得だと思います


4.健康保険の見直し・・・(20€~)

年に1度見直しが可能です。毎年11月半ばから12月にかけてがチャンス。
こちらで来年に大きな治療を計画している人は見直しをかけるとよいでしょう。病院によくいく方は掛け金を多めに払う方がお得です。

保険の契約についてはこちらのnoteにまとめています。



5.夜間の電気の活用(10€~)

わが家は来たばかりということもあり、自分たちの電気とガスの使用量を知っておきたくて3日に一度くらいメーターの記録をつけました。その後電気会社(Essent)のアプリ(現在はanwb)で使用量と金額が分かるようになるまで2ヵ月ほどかかったので、それ以降はアプリで見ています。

また契約単価でざっくりと月々の支払額を把握しておけば、1年後の清算時に驚くことはないと思います。また電気代は高い日は電気ヒーターを使った日だなというのが分かったので、使用を抑えたり工夫もできます。

さてオランダは各家庭にスマートメータが普及しています。(設置率は22年に100%近くになっています)
夜間電力は23時~7時の間は18%ほど安いです。例えば洗濯物の乾燥や電気を消費するものはこの夜間にやってしまうのが吉ですね。なおanwbは時間帯によっては€0やマイナス0.1¢の時もあります。

仮に電気代が150€/月の場合。。。
ご飯を早朝に炊く、コーヒーを沸かす、洗濯・乾燥機を回す。電気消費の半分が夜間電力でまかなえたとすると、約9%の削減。つまり13€くらい削減になります。



6.交通費の節約

OVチップカード(個人)を申請します。
有料プランは例えばDal割引なら毎月約5ユーロかかりますがNS電車料金が40%オフになります。(平日9:00~16:00と18:30以降、同行者3名まで適用)
うちはHTMのトラムは乗りますが、NS鉄道は普段のりません。
40%オフになるのはNS電車だけなので、月額費用は払わず無料プランにしました。しかし有料/無料の切り替えは1ヵ月後にはサブスク終了ができます。友人や家族が来る月だけ有料プランに加入しても問題ありません。

NSリンク https://www.ns.nl/en/nsflex/webshop#/bestelling/producten

例:Dalという割引オプションをオンラインで決済し、券売機でカードにアクティベートするだけ

4/3 追記:NS鉄道を利用する場合の簡単な同行者割引方法(例:Dal割引)
同行者はスマホにNS鉄道のアプリをダウンロードしておきます。

1.1人が事前に個人カードにDalオプションをオンライン購入
2.駅の券売機でDalオプションを有効化(Collect products選択すればOK)
3.同行者はNSアプリから乗る予定の電車チケットを購入。購入画面でJoint Journey offにチェックするだけ。

以上です。これで割引OVカードをもった人と一緒に移動しているという前提で旅行者は4割引きを受け購入できました。後はこのアプリの画面QRコードを改札でかざすだけです。もう移動当日にバタバタしなくても前もって割引が効いたチケットを購入しておけます。
(*一見、在住者がアプリで購入してQR画面をスクショでも使えそうですが、一応注意事項にはスクショはNGと書いてあります)

アプリはこちら→ NSアプリ


<子ども>
子どものOVチップカードもあります。
こちらは別途手続きが必要ですがNSが完全に無料になります。手間でも作っておく価値はあります。


なおHTMのトラムに乗ることが多いなら子ども1日乗車券(€1)を買うのが安いです。こちらもスマホのアプリからも購入可能です。

HTMをよく利用するなら20%割引をOVチップにアドオンするとお得です
(€3/月)。https://www.htm.nl/

R-NETバスによく乗るならは子どもは1日無料チケットを運転手が発行してくれる場合があります。(子ども3歳以下無料、11歳までは子ども料金です)日によって違うので聞いてみましょう。



6.1長距離の移動はバスをうまく活用


これはイカさんのブログを参考にさせてもらってトライしてみたのですが、結構本数も走っていて快適でした。ベルギーにもこれで行きましたがハーグから3時間で到着します。以下は片道料金ですが金額に幅があるのは乗車する(利用者が少ない)時間帯によって半額だったりするからです。

ブリュッセル⇔ロッテルダム 6~11€(Thalysだと74€~)
アムステルダム⇔デンハーグ 3~7€(NSだと14€)

https://global.flixbus.com/

パリへも€15ほど(8.5時間かかりますが・・)


まとめ


これまで上に書いた方法で計算すると、約92€/月、年間で1,104€もの節約が何の苦労もすることなくできることになります。最初は手間かもしれませんが、固定費の節約は一度乗り換えてしまえば後は何もすることがありません。さて1,104€の支出が抑えられたということは1512€の収入をえることに等しいです。(オランダは所得税+社会保険税で約37%)「支出を減らすことは収入を増やすのと同じ!」楽してムダな支出を抑えましょう!



それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が一人でも多くのオランダ渡航を考えている方に届きますようにシェアいただけましたら執筆者としてこの上なく幸いです。



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