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「なんとなく」のエネルギー選択は”死の町”を作るかもしれない。~前編〜

過激なタイトルですみません。

突然ですが、皆さん。
どこから電気を買っているか意識した事ありますか?

私は神戸に住んでいるので
近いし、安いし、なんとなく
という理由で関西電力でした。

「電力自由化」が始まり
どこからでも電気を変えるようになったとも聞きましたが、
正直、安ければどこでもよいかなーなんて思っていました。

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「原子力 明るい未来の エネルギー」

皆さんはこの標語を耳にしたことがあるでしょうか?
少し字余りですが、美しい響きですよね。

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福島第一原発のある
福島県双葉町に掲げられていたものです。
考えたのは当時の小学生だったそうです。

しかし、2011年3月11日
それは一瞬にして崩れ去り

今では
「原子力 明るい未来…じゃなかった」
という標語が見られるそうです。

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それぞれの東日本大震災

話は少しそれますが、
私は、2017年から1年ほど
宮城県に住んで農業をしておりました。

私がいた石巻市は、津波で多くの被害があった地域。
6年経っても復興は進んだとは言い難い状況でした。

東北の人は、関西人に比べると
シャイで最初はなかなか心を開いてくれません。

特に関西弁を話す人には、なんか騙されそう。。。
というイメージがあるとかないとか。笑

でも、1度心を開いてくれると
関西人より優しい印象があります。
いつも気にかけてくれる。いつも何かを与えてくれる

そして、心を開いてくれると
必ずと言っていいほど「震災の話」になります。
色んな人の色んな震災の話を聞きました

当たり前なんですけど
「東日本大震災」といっても
ひとりひとり思いや体験が違う。

みんなそれぞれに
違う苦しみを抱えながら生きてるんやなぁと
考えさせられました。

「そういえば原発の近くに行ったことない」

1年過ごした東北生活でしたが
原発の被害が大きかった福島には行ったことがなかった。
(石巻では全く放射能の被害が無いんです。)

アフリカやヨーロッパをひとまとめにしてしまうように
東北もひとまとめにしてしまいがちですが全然違う。
(神戸市民も大阪や奈良と一緒にされると「!」
となってしまうことがあります。笑)

福島に知り合いがいたので「ちょっと足を伸ばして行ってみよう」
と思い、訪れたのがなんとたまたま3月11日。

福島県田村市。
この取り組みもSDGsにつながりそうなので
またどこかでお伝えできればと思います。

帰還困難区域

高速を降りた瞬間に「なんか違う」と感じる。
そして見えてきたこの看板。

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難しい表現ですが要は
「放射能汚染によって帰れません」
という地域ですね。

至る所にこの看板が。
すごく異様な雰囲気でした。

緊張しながら
いよいよ双葉町へ

1週間前に一部解除された避難指示

「入れるようになった」だけで住むことはできません。

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このように至る所にバリケードが張り巡らされています。
一軒一軒。家ごとに。
公園や公民館などの施設にもはいれません。

まさに死んだ町

町から人がいなくなると、こんなにも不思議なのか。
本当に異様な空間でした。
全ての機能が止まっている。

正直怖くなりました。
自分の使っていた電気が
自分のしていた選択が

あんな町を生んでしまっていた。
あんなにも多くの人の人生を変えてしまった。
悲しませてしまっていた

ということを肌で感じたら。

原発を身近に感じたことはありますか?

普段使っている電気はどこからきているんでしょうか?
なんとなく安いから、近いからという理由で大手の電力会社を
選んでいませんか?

ある電力会社の電源構成比です

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私も、原発無い方がよいんちゃう?と思いながら
行動できていませんでした。

原発の話はまた詳しく書きたいのですが
簡単にいうと、
「便利さに甘えて危険を先送りにしているエネルギー」

だと私は思っています。

一人一人の行動が未来を変えていくんだと思うし
あんな町を生んではいけない。

エネルギーを選ぶ責任が
私たちにはあると思います。

ということで、電力会社を今月変えてみました。

後編へ~続く


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