【SD】キムハソンの飛躍
こんにちはテルチカです。
チームは残念でしたがその中でもポジティブな要素がありました、キムハソンの躍動です。
23年シーズンは打撃で大きく飛躍しました。
打率.260/HR17/OPS.749/盗塁38を記録しキャリアハイとなる数字を残しました。
rWAR+5.8を記録しMLBでも上位の数字です。
まずは大きく飛躍した打撃について語っていこうと思います。結論から言わせて貰うとアプローチが良くなったことが大きいと感じました。
Chase%(ボール球のスイング率)やWhiff%(空振り率)が上位10%までに良化、何よりもBB%(四球を選ぶ割合)が8.8%→12.0%まで良化し上位14%に食い込むまでになりました。
もう少し深く掘り下げてみましょう
①ブレーキングボールへの対応
先程空振り率が改善したとか何ちゃらと言いましたが、ブレーキングボールへの対応が目に見えて良くなっているのです。ブレーキングボールのWhiff%が26.8%→13.5%ととてつもなく良化しているのが分かります。
ボール球のスイング率も31.8%→25.6%と6.2%減少、ゾーン内の空振り率も12.8%→10.5%と2.3%減少傾向にありました。
またこの傾向は球種別のRun Value(得点期待値)にも現れており、スライダーやカーブ、スイーパーといったブレーキング系の球種は合計で+6という数値を出しています。
②スイングをしない
昨年と比べて
Swing% 43.3%→38.9%(リーグ8位)
Zone Swing% 60.4%→55.1%(リーグ3位)
O-Swing% 24.9%→20.4%(リーグ12位)
と大幅に減っていることが分かります。
特にカウント有利時では顕著に現れておりこれなら四球が25個近く増えたのも納得できます
ここでNamikiさんのを引用させて頂きます。
Swing%はK_BB_wOBAと相関関係にあり、基本的に打者はスイングを控えるほど打席アプローチが向上するということです。
ここからスイング自体を減らしカウント有利にした上で四球を増やしたことが出塁力を向上せたことが分かります。
③速球に対するxwOBA
今年のキムハソンは95mph以上の速球に対してのxwOBAが良化していました。
2021年 .279
2022年 .213
2023年 .330
となっておりリーグ平均(2021~)の.318を越える数値を記録することになりました。
まとめ
今回はキムハソンが大きく飛躍した打撃を中心に話してみました。守備はMLBの内野でもトップクラスなのは明らかな中で打撃がここまで伸びたのは自分自身も想像できませんでした。
rWARはアジア人内野手では歴代1位の12.9を記録し既に歴史に名を残す活躍ですが、更なる活躍に期待をしています。
サムネ
データ引用
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