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Dr.クリス・マッギンレー インタビュー - Dr. Chris McGinley Interview -

【YouTube Social Design online】日本語字幕をオンにしてご覧ください。
Dr.クリス・マッギンレー インタビュー - Dr. Chris McGinley Interview -

前回「インクルーシブデザイン - Inclusive Design -」の続編として、インクルーシブデザインを生み出した、ヘレンハムリン・センター・フォー・デザインの「年齢と多様性(Age & Diversity)」リサーチフェロー(研究員)、クリス・マッギンレー氏へのインタビュー映像を、YouTube「Social Design online」に公開しました。マッギンレー氏は、2004年からヘレンハムリン・センター・フォー・デザインに加わり、共感主導による人間中心リサーチを用いて、高齢社会のためのデザインを研究しています。

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インタビューは2018年に撮影されています。マッギンレー氏が手がけたプロジェクト「リタイアメント・テールズ(定年退職後の人生ストーリー)」を中心に、こちらの3つのことをお伝えします。
【1】定年退職を人生のある「瞬間」として捉えるのではなく、複雑な人生の物語があること
【2】定年退職は同じような人たちが似たような経験をしているのではなく、人それぞれで非常に幅広いということ
【3】経験がベースとなる知識や、簡単に言葉で説明できない知識は、多くの人にとっては知る機会がない為、どのように退職後の人生例を分かりやすくまとめ上げるかに注力したこと

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「リタイアメント・テールズ(定年退職後の人生ストーリー)」は、マッギンレー氏が手掛けたプロジェクトのなかで、最終的なアウトプットがインフォグラフィック(情報を視覚化する図やイメージ)で仕上がっている、珍しい事例です。自分のキャリアのベースにグラフィックデザインがある私にとっては、インフォグラフィックでどんな情報を重要視し世の中に広げるか、そして重要な情報をどのように得るかは、非常に関心のある内容でした。

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動画には、マッギンレー氏の専門領域でもある「人間らしい情報(ヒューマン・インフォメーション)」という言葉も登場します。「人間らしい情報(ヒューマン・インフォメーション)」は、測定しやすいデータ駆動型の数値中心リサーチによる情報と、感情や経験などごちゃごちゃした測定し難い共感主導型の人間中心リサーチによる情報、この2つのコンビネーションで出来ています。マッギンレー氏は、「人間らしい情報(ヒューマン・インフォメーション)」は【3つのIN:①Inform 情報 ②Inspire 触発 ③Insite 洞察】で構成されるとも語っていました。「リタイアメント・テールズ(定年退職後の人生ストーリー)」は、「人間らしい情報(ヒューマン・インフォメーション)」が可視化された結晶とも言えるプロジェクトです。

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インタビューの最後には、マッギンレー氏が考える「デザイナーの役割」とは何か?も語られています。長年、多くの人と関わり合いながらインクルーシブデザインを牽引してきた彼の言葉に、思わず大きくうなずかずにはいられません。ぜひ、YouTubeチャンネルSocial Design onlineで、インタビュー動画をご覧ください。

【YouTube Social Design online】日本語字幕をオンにしてご覧ください。
Dr.クリス・マッギンレー インタビュー - Dr. Chris McGinley Interview -

【参照コーナー】
Dr.クリス・マッギンレー氏や、ヘレンハムリン・センター・フォー・デザインついて、もっと知りたい!という方はこちらもおすすめです。

▼ 「リタイアメント・テールズ(定年退職後の人生ストーリー)」の報告書PDFがこちらに公開されています。


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