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おらおらでひとりいぐも ★3.6

まずまずだった。『ひとよ』では正直微妙だと思った田中裕子が本作では輝いていたように思う。

最愛の夫に先立たれ、自宅と病院・図書館の往来くらいしか日々することがない老齢の女性が、その寂しさ故にイマジナリーフレンドを産み出し、彼らや過去の家族や自分と対話をしていく中で人生を振り返り、今を見つめ直していく。

演出面でポカンとしてしまう場面はありはしたけど、それはそれで味になっているし、全体を通して良かったと思う。
役者陣だと、出演時間2分程度の田畑智子(主人公の娘役)がかなり良かった。何気ないやり取りで今の主人公とその子供たちとの関係性をしっかり浮かび上がらせていて、おおってなった。
あとは蒼井優と東出昌大もめちゃ良かった。『スパイの妻』でも共演してたけど、こっちは非常にピースフルで自然と笑みが溢れた。

あと、主人公の故郷が岩手県の遠野だったのに少し驚いた(筆者は岩手県盛岡市出身)。ただ、遠野を含む遠野出身の人であれば、節分には豆ではなく落花生を投げるんでは…?と少し思ったかな。たまたま近くのスーパーに売ってなかっただけかもしれないが。

あと遠野に八角山なんてあったっけ…?って思ったら、六角牛山がモデルなのね。観てる間ずっと気になってた

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