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罪の声 ★3.8

グリコ・森永事件を題材にした本作。

物語が進んでいくにつれて、事件に関する謎が少しずつ紐解かれていくので、飽きることなく130分見れた。

事実が明らかになってもどうにもならない結末の話もあれば、真相に光が当たることで救われる人がいることも描かれていて、マスコミとか報道に対する見方が少し変わった気がする。
前から基本的にマスコミが嫌いで、殺人事件の被害者の実名報道を遺族が強く拒否しているにも関わらず報じるのとかは今でも本当に見る度に腑が煮え繰り返る思いをしていて、
本作予告編でもあるように、とっくに公訴時効を経過している事件をほじくり返して罪のない人が苦しむなら、そんな報道に意味なんてあるはずがないのではないか、と思っていたんだけど、
それでも真実が明らかになることで救われる人もいることがあって、その限りで記者や報道、マスコミは意義を持ち得るのだなと思った。

役者陣も皆良かったんだけど、小栗旬が良かった。今まで見てきた作品だと単純に大根だなと思ってたけど、その大根感が、本作で演じるわざとらしい関西弁を喋る記者の役柄に良い具合の味付けになっているような気がして、楽しんでみれた気がする。

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