完・CDを安く作りたい話

前回までで業者の選定やらが終わったので実際注文してどうだったか
書いておきます。

Kunakiのディスク

ディスクのみでコピー&レーベル印刷のバルク注文をしてみました。
送料が上がる注文数と必要数の限界を擦り合わせた結果、
1回の注文で41枚がいいところかなという事に。
41枚は合計数なので何種類でも同時に注文できます。
アルバムが4枚なので大体各20枚位にして2つに注文を分けました。

どういう状態で送られてくるか不安でしたが、ディスクが入った
スピンドルケースをさらに外箱に入れた状態で送られてきました。
箱はジュエルケースを送るのと同じ薄手の白段ボール箱ですね。
スピンドルの中は枚数的に余裕があるんですが、重さとの兼ね合いで
これ以上入れると送料が上がるって事だと思います。その分余った
棒の部分にクッションが入ってズレないようになってます。

スピンドルと箱の間には緩衝材とか特に入ってませんでしたが、
ケースを箱に入れているのでジュエルケースのような破損の心配は
ほとんどないと思います。まぁ経費削減って事で。
これで通常の白ラベルCDよりも安く白ラベル以上のクオリティの
CDを作成する事が出来ました。

SOUND PRESSのジャケット

ジャケットの方はSOUND PRESSの2Pペラとバックインレイ片面の
セット印刷を利用しました。当然と言えばそうですがKunakiとは
入稿サイズや解像度から違ったので、イラストデータを調整しました。
CHIPSCAPEはドット絵なので自前で拡大調整して、Mirage Diaryは
塗りたし等の関係上トリムする前のデータを頂きました。
Nighty Night Storiesはそうもいかなかったのでイラストレーター様に
テンプレート送って調整して頂きました(ありがとうございます)。

各データを揃えて注文、WEB入稿で直接アップロードして待つだけで
1週間かからずに裁断されたジャケットが送られてきました。

実際KunakiのジャケットとSOUND PRESSのジャケットを並べてみないと
あんまり気にならないのかもしれませんが紙の質がまず違うし、単純に
解像度が上がったので印刷の質が高いです。特にNNSは改めて解像度も
上げて頂いたので一番違いが出たように思います。

画像2

こっちがSOUNDPRESSで、

画像3

こっちがKunakiです。

画像1

手前がKunaki、奥がSOUNDPRESSです。

ピントの問題もあって写真だと違いが伝わりづらいですが、MD盤面の反射部分のような斜めのドットのあたりが特にわかりやすく、SOUNDPRESSの方がよりハッキリとしたドット表現になっています。色味も各社で少し変わっています。

紙の種類も無料で変更できる他に相談次第でさらに別の紙にも対応してる
みたいです。僕はマットコート135kgで統一してます。今後イラストに
合わせて紙の質変えるのも面白そうですね。

サンワサプライのCDケース

CDのプラケースはサンワサプライの10mmケースを使用しました。
サークルのメンバーとかにも聞いて評判がよかったのと、今まで盤面を収める部分が黒のケースだったのでそれと同じものをということで選定。

余談ですが秋M3でちょうどサンワサプライのCDケースの型番リニューアルに伴い在庫が無くなってしまい、エレコムのケースで代用しました。サンワサプライと比較して、まずケースに初めからスレ傷がついていたりで入っているすべてが実際に使える訳ではなく、僅かながら歪みも感じ個人的にはやはりサンワサプライの方が質が高いと感じました。もちろんサンワサプライの方がすべて完全に無傷という訳でもないですが、体感で傷なしのケースがしっかり入っている確率はサンワサプライの方が上だと思います。

追記:
新在庫が入荷していました。ケースに関しては50枚入りのラインナップがなかったのでとりあえず30枚入りで考えてます。ヨドバシで現在2500円になっていました。リニューアル前は30枚入りで1100円だったのですが、確認したら当時1110円だったエレコムの30枚入りの方も2060円に上がっていたので、やはりそもそもの価格が吊り上がっているようです。同じ価格帯で品質が高かったサンワサプライはさすがというべきなのかもしれません。

シモジマ ヘイコーのOPP袋

出来上がったCDを入れる個包装の袋です。100枚入りで427円でした。フラップに両面テープが付いていて、CDを入れてから剥がして貼るだけです。落ち着いてやればシワにもならず簡単でした。

CD完パケのサービスなんかで頼むとキャラメル包装やシュリンク包装にしてくれますが、同人の手売りCDなのでコスト的にもそこまでする必要はないかなとも思います。

1枚当たりの単価

それでは50枚作るとした時の単価がどうなるか見てみます。
それぞれ小数点以下四捨五入して、

ディスク(バルクコピー、盤面印刷)
 125円
ジャケット(フロント裏表、バックインレイ片面)
 104円
ケース(ジュエルケース、盤面部分黒、30枚入り)
 83円
袋(クリスタルパック100枚入り)
 4円

125+104+83+4=316

個包装して頒布できる状態で1枚あたり約316円という結果になりました。手売りの場合はこれでいいですが、通販だと封筒やエアクッションなどの諸経費が上乗せされます。
他のサービス等と比較した最終的な価格よりそこそこコストを抑えられていると思います。ケースは執筆時点での価格を参考にしているので1100円まで下がったらここからさらに単価が下がるのでそこも期待。今後はこの方法をべ―スにして制作していこうと思います。

一応補足しておきますが、これはあくまでも「CDを制作する」1枚あたりのコストの話ですので、実際はさらにアートワークやマスタリングをお願いする依頼料や、もちろん自分の作った音楽に対する時間的、作品的価値を加味してCDの頒布価格を定めます。なので「300円代で作ったものを1000いくらで売るのか」みたいな話にはなりません。当たり前ですが。

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